NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

新型「デュアリス&X-TRAIL」(2ページ目)

とくに国内販売の不調に見舞われ、減産に入っている日産自動車。切り札になり得るかは微妙だが、5月に登場する「デュアリス」と夏に登場予定の「X-TRAIL」という対照的な個性的SUVを投入して巻き返しを図る。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

大きくなった「X-TRAIL」SUV

X-TRAIL外観
新型X-TRAILはキープコンセプト。従来型よりもひと回り大きくなり、全長4630×全幅1785×1685mm(欧州仕様)。日本での発売開始は今夏予定。写真は欧州仕様
デュアリスがオンロード重視のシティユースを主眼に据えたのとは対照的に、新型「X-TRAIL」はオフロードでの悪路走破性をさらに高めている。扱いやすいサイズと明快なコンセプトが支持された理由であるはずで、ひと回りサイズアップしてしまったのは残念だ。しかし、欧州での人気も考えると仕方ないのだろう。その分、居住性、積載性のアップという恩恵を得ているのは間違いない。走りも従来型のヒョコヒョコ(いい意味では軽快感)した乗り味から、より安定したものに変わっているはずだ。

坂道発進も安心


ラゲッジ
デザインは初代のイメージを色濃く残している。荷室を拡大し、さらに使い勝手も高めた。山、海、あるいは自転車愛好家まで幅広いユーザーにアピール
新型「X-TRAIL」の進化のポイントは、まず好評だった積載性のよさをさらに磨いた点。ラゲッジルーム下には脱着可能な引き出し風のトレイを追加し、ラゲッジルーム自体の容量もアップ。撥水、防汚性に優れた樹脂製のラゲッジボードも引き続き採用される。アウトドアユースだけでなく、子どものいる家庭や、頻繁にホームセンターなどの買い物に行くユーザーにも、使い勝手のいいSUVといえるはずだ。

走りに関しては、4WD性能をさらに磨き上げるだけでなく、坂道発進のアシスト機能や雪道などの急勾配を降りる際にドライバーを助ける「ダウンヒル ドライブ サポート」を採用。エンジンは140psの2Lガソリンと、169psの2.5Lが導入(数値はともに欧州仕様)されると思われる。

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