NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

新型「デュアリス&X-TRAIL」

とくに国内販売の不調に見舞われ、減産に入っている日産自動車。切り札になり得るかは微妙だが、5月に登場する「デュアリス」と夏に登場予定の「X-TRAIL」という対照的な個性的SUVを投入して巻き返しを図る。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


不安要素は「顔」?

デュアリス外観
巨大化するSUVの中にあって貴重なミドルクラスのデュアリス。全長4310×全幅1780×全高1610mmはVWゴルフプラス(全長4205×全幅1760×全高1605mm)よりも少し大きい
日産デュアリスは同社ではミストラル以来の「輸入車」になり、英国日産からの逆輸入になるが、ハンドル位置やウインカーなどは日本車と同じ右になる。トヨタやホンダなどの日本勢と比べて元気のない日産自動車にとっては、このデュアリスも新型X-TRAILも頑張ってもらわないといけない車種に違いない。全長こそデュアリスよりも約30cm長いX-TRAILだが、似通ったサイズのSUVを2台投入するのには、もちろんワケがある。

走り、スタイル優先のデュアリス

デュアリス・リア
サイド、リアからの眺めが最も美しい。真横から見たリアフェンダー、テールランプまわりは日本未導入の並行輸入で人気の インフィニティFX45(FX35)を彷彿とさせる
日本に導入されるのは2.0L。マーケティング担当者に伺ったところ、欧州では運転を楽しみたい20代後半から30代前半が顧客ターゲットの中心で、ゴルフに代表されるCセグメントに投入する新手のクロスオーバーモデルという位置づけだ。日本では、ライバル不在と踏んでいるようだが、シティ系SUVのホンダ・クロスロード、ひと回り大きくなるトヨタRAV4あたりも好敵手になるだろう。逆にゴルフに代表される欧州Cセグメントのハッチバックとはお客さんの層も違うのではないか。

外観はスタイリッシュだが、好みの分かれそうなフロントマスクが不安要素か? フェアレディZを彷彿とさせるインパネまわりは、コクピット的で「前席を重視した」居住空間であることが座っただけで明確に分かる。泥臭くないSUVが欲しい、あるいはセダンやミニバンでは個性が足らないと考えている層には十分なアピール力を持っているはずだ。ちょっと高めのアイポイントで、街中でも高速道路でもドライブを楽しみたいそんなユーザーを狙うという。逆に、居住性や積載性、走破性を重視するなら「X-TRAILを!」とのこと。「デュアリス」の後席は身長170cmのリポーターには狭くはないが、足をゆったりのばすことは難しかった。

サマータイヤ、ザックス製のサスペンションなどにより軽快な走りを楽しめるとのこと。発売は5月中旬よりも1週間程度後ろの月末初め頃になる。

次ページでは、新型X-TRAILについて紹介。
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