シートサイズは小さめ
スポーティな印象のインパネはロアとアッパーでカラーが異なり、クオリティはまずまず。インパネシフトは操作しやすく、全車4ATだ。上級グレードにはハイグレードサウンドシステムが備わる |
運転姿勢で気になったのが、適正なドラポジが取りにくい点。やや踏み下ろすようなペダル配置で合わせるとリーチが届きにくく、ステアリング操作がしにくい。逆にリーチで合わせると、ペダルが近くなり窮屈な姿勢を強いられる。160cmくらいの方でどうなるかは分からないが、170cm少しのレポーターは何度やってもしっくり来なかった。上下だけでなく、前後方向にもステアリングを調整できるとやはり便利だ。コストの厳しい軽自動車に望むのは酷かも知れないが、デイリーユースが中心になりそうなモデルにこそ、テレスコ機構は必要だろう。
後席の快適性が向上
リヤシートの背もたれを床下に格納する際は、ゲート側からではなく、後ドア側から行う。フロントシートをある程度前にスライドさせれば、ヘッドレストを付けたままバックレストを格納できる |
乗降性は両側スライドドアと低床化の恩恵で良好。身体を滑らせるように前後席ともに乗り込める。タントのようなピラーレスではないため、大開口というほどではないが、軽としては十二分な高さと幅で、タントの大開口に及ばないのは、おむつ替えやチャイルドシートの乗せ替えなどの作業性、あるいはタントなら後席前に自転車などの大きな荷物を積めるが、開口幅がライバルより狭くなるだけ、後席前への積載性では不利になる。しかし、それほどの開口幅を日常生活で必要かどうかは各ユーザーにより異なるし、セダンなどよりもミニバン的で使い勝手に優れるのは間違いない。後席を格納させれば低くて積みやすい、真四角なラゲッジが備わるのだから。
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