ハリアーハイブリッドよりもエコ寄り!?
インパネの造形は、ガソリンもハイブリッドも基本的に同じ。RX450hには専用メーターを用意し、エネルギーの流れが分かるモニターやハイブリッドシステムインジケーターを搭載 |
走りを見ていくと、「先代」といえるハリアーハイブリッドよりもエコに振った味付けだ。エンジンの249psに加えてフロントモーターの167ps、リヤモーターの68psと、十分以上なパワーだけに決して遅くはないのだが、ハリアーハイブリッドのようにパワーの余剰感が抑えられているし、踏み込めば過剰ではない適正かつ凝縮されたエネルギーがわき出す感覚。時勢にあった味つけといえるだろう。
モーターでも走る
エンジンは3.5Lで2モーターがアシスト。電気式の4WDで後輪が滑ったり、全開加速時にはリヤモーターが稼働する。グレード名のRX450hは、4.5L並のパワーを誇るため命名された |
今回試乗したのは、金属バネのバージョンSでエアサスはガソリン仕様しか試乗していないが、エアサスまではなくてもいいかなという印象。気になるのは、金属もエアサスもボディ上屋が揺すられるような乗り心地であるのと、高速走行時の直進安定性が高級SUVの割にはビシッと決まらない点。いろいろと乗り比べてしまうと、グランドツーリング性能ではアウディQ5などの欧州SUVからまだ学ぶべき「テイスト」があるのではないだろうか。ハイブリッドという強力な武器は魅力だが、走りのクオリティなど、高級車に求められる要素はまだブラッシュアップを望みたくなる。
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