話題のエヴァンゲリオンも8耐参戦
エヴァンゲリオンRT初号機TRICK STAR 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
このコラボレーションはキャラクターグッズの企画、製造、販売などを手がける株式会社ラナによる企画で、カワサキZX-10Rをアニメに登場する「エヴァンゲリオン初号機」のカラーリングに見立てて走らせるものです。既に同社は4輪レースの「SUPER GT」で同様の企画を展開していて、アニメファンの間ではモータースポーツの注目度が今、急上昇しています。
コラボする「トリックスター」は昨年、波乱のレースの中、カワサキのバイクを9年ぶりの表彰台へと導いた有力チームだけに、今年も人気アニメをキッカケに8耐を見る新しいファンを感動へと導くことができれば、モータースポーツにとっては新しいファン獲得のビッグチャンスにもなります。
外国車も続々参戦する鈴鹿8耐
アプリリアRSV4 Factory (津田一磨) 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
今年はイタリア、ドイツなど海外のバイクを使用するチームが増加傾向にあるのも特徴です。国内有力チームの「D.D.BOYS Racing」はアプリリアRSV4 Factoryを初めて鈴鹿8耐に投入。アプリリアはヨーロッパ最大のバイクメーカー「ピアッジオ」の傘下にあり、「D.D.BOYS Racing」は日本法人「ピアッジオグループジャパン」やイタリアの「アプリリアレーシング」本体と連携し、イタリアンバイクでの鈴鹿8耐に挑戦します。
また、BMW初のスーパーバイク「BMW S1000RR」も鈴鹿8耐に初参戦する他、ドゥカティ1098Rも参戦するなど外国車オーナーも必見の8耐です。
BMW S1000RR |
ベテラン復活がブームになる?
今年、元ヤマハワークスライダーで名解説者としても名高い難波恭司が「北海道SABEDER」なるプライベートチームから参戦します。難波はかつて芳賀紀行/コーリン・エドワーズ組が優勝した96年にリザーブライダーとしての出場経験を持っていますが、レースライダーとしての出場は初めて。なんと47歳にして鈴鹿8耐に挑戦するというから驚きです。マシンはもちろんヤマハYZF-R1です。北海道SABEDERの安孫子勝利(左)と難波恭司(右) |
またヤマハ系の「HITMAN TKm with SYULLA」には元カワサキワークスライダーの宗和孝宏の名前がエントリーリストにあるし、エヴァンゲリオンで話題の「トリックスター」からは武石伸也に加え、芹沢太麻樹が乗ることになるなど、ロードレースブーム期、全盛期を支えたライダーたちが楽しみながらレースをするのが一つのトレンドになっています。
中でも注目は元スズキワークスライダー、水谷勝の出場。なんと今年は還暦をむかえての鈴鹿8耐となり、最年少の中上貴晶(18歳)との年齢差は42歳!これまでにない幅広い年齢層のライダーが集う大会になりそうです。
次のページでは、今年の有力チームの戦況を分析します。