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ドリフターズから学ぶエンタメ精神

あなたは「ドリフト」というドライビングに対してどんな印象をお持ちですか?ドリフトに全くもって無知なガイドが鈴鹿で初開催されたプロドリフト選手権「D1グランプリ」をレポートします。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

超満員の観客!凄まじいタイヤスモーク!

D1グランプリ第6戦、鈴鹿ラウンドはダンロップコーナー~S字コーナーを逆走するコースで開催された。前売り券は完売してしまうほどの人気だった。
僕はモータースポーツに関わっていながら、自分自身が速く走ることやカッコよく走りを見せることに全く興味が無い。そのため、車を滑らせ、タイヤスモークをあげて走る「ドリフト走行」の仕方などよく分かっていない(恥ずかしい話だが。。)

ドリフトの何が面白いのかわからない。

そんな僕が鈴鹿サーキットで初開催となった『D1 GRANDPRIX』でサーキット側から競技時間以外の場内アナウンスを頼まれてしまった。

土曜日の朝6時半、入場ゲートには長蛇の列ができていた!
駐車場にはすでにぎっしりとFR車、4WD車が並んでいる。
それはそれは普段のレースとは全く別世界の光景だったが、お客さんの熱狂ぶり、凄まじいタイヤスモーク、そして超絶パフォーマンス、全てにおいての「未体験ゾーン」を僕自身も楽しませて頂いた。

峠の走り屋たちを世界のヒーローに!「D1 GRAND PRIX」

エビスサーキット(福島県)の支配人である熊久保信重の走り。D1トップドライバーであり、ドリフトという競技を世界に向けて発信する第一人者だ。
峠でセンターラインを超えてドリフト走行をするのは違法である。しかし、これがサーキットであれば立派なエンターテイメントになる。その形のひとつがプロドリフト選手権『D1 GRAND PRIX』である。

『D1 GRAND PRIX』は人気雑誌
実況解説の鈴木学氏と審査委員長の土屋圭市氏の軽妙なトークがサーキットを大いに盛りあげる。
『D1 GRAND PRIX』は大雑把に言うと「採点競技」である。
ここがレース競技と大きく異なる点だ。その採点基準のポイントとして、ドリフト姿勢に入っていくまでのコーナーへの進入速度、ドリフトの角度、ライン、タイヤスモークの量などがあげられる。

要は「カッコよくドリフトしたものが勝ち」という一見曖昧ではあるが、逆に言うと分かりやすい競技である。採点は主に審査委員長である土屋圭市氏によって判断され、「これはスゴイ!」というドリフトパフォーマンスに対しては土屋氏が立ち上がり、「100点!」と叫び、観客の拍手をあおるのだ。

最初は曖昧すぎて見ていてもよく分からないが、見ているうちにD1選手達がいかに高度なドライビングテクニックを見せているかお分かり頂けると思う。

単走でBEST16を選び、最後は2台追走形式でトーナメント戦

BEST16は2台の追走形式。前後を交替して2本づつ走行が行われ、どちらが素晴らしいドリフトを見せたかで採点が行われる。
『D1 GRAND PRIX』の競技は土曜日の予選から始まる。予選は1台づつ単独走行(単走)を行う方式で、審査委員長である土屋氏から厳しく採点がなされる。

この予選に出走しなくてもよいのが「シード選手」である。ランキング10位までの選手がシードに選ばれ、自動的に日曜日の「1回戦」に進む。それに予選を通過した上位20人前後の選手を加えた30人で日曜日の「1回戦」を戦うことになる。

「1回戦」も単走である。もちろん、シード選手も単走でミスをすれば減点され、BEST16に進出できない可能性も高い。

そして日曜日午後からはいよいよ追走によるBEST16トーナメント戦が行われ、優勝者を決定する。これがおおまかな『D1 GRAND PRIX』の競技の流れである。

次のページでは初開催となった鈴鹿サーキット・逆走のD1 GRAND PRIXの模様をレポートします。
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