F1転向も噂される史上最強のライダー、ロッシ
ヴァレンティーノ・ロッシ 【写真提供:ヤマハ発動機】 |
ヴァレンティーノ・ロッシは「GP125」「GP250」「GP500」「MotoGP」と出場した全カテゴリーで世界チャンピオンを獲得した唯一無二の最速ライダーで、最高峰クラス(GP500/MotoGP)だけでも7度のワールドチャンピオンを獲得しています。年齢はまだ31歳と若いですが、F1のミハエル・シューマッハーのような絶対的な存在のライダーです。
ロードレース界での人気はもちろんロッシがナンバーワンです。その人気の秘密は速さもモチロンですが、それ以上に彼のキャラクターにあります。レースに勝利した後のパフォーマンスが面白く、カメラを意識して様々なパフォーマンスを展開します。他のライダーには絶対に真似できないパフォーマンスで、彼はロードレース界のイニシアチブを完全に掌握してしまっているのです。
ロッシは自身の顔が描かれたヘルメットを装着したこともある。こんなフザケた演出が許されるのもロッシのキャラクターだからこそ。 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
今年からMotoGPに昇格する世界王者、青山博一
そして、昨年「GP250クラス(昨年で終了)」で世界チャンピオンの座に輝いた、日本人ライダー青山博一(あおやま・ひろし)の存在も忘れてはいけません。青山は今年から自身の夢でもあった最高峰クラス「MotoGPクラス」にステップアップし、ロッシら並みいる強豪と同じ舞台で対決します。青山博一 【写真提供:本田技研工業】 |
43歳のベテラン、伊藤真一がスプリントから引退
国内のトップライダーもご紹介しましょう。取り上げたいのは、大ベテランの伊藤真一(いとう・しんいち)です。「スーパー耐久」にも参戦して優勝したりしていますから、4輪レースファンにもお馴染みかと思いますが、伊藤真一のロードレース歴はなんと25年。世界選手権のフル参戦経験も4年あり、世界選手権でも6度の表彰台経験があります(最高位は2位)。さらに伊藤真一は世界選手権を離れてからも「全日本ロードレース」に参戦を続け、4度の全日本チャンピオンに輝いた実績の持ち主です。また、全くブレの無い安定したライディングで叩き出す「予選アタック」は一級品。「鈴鹿8耐」では7度の最多ポールポジション記録を持っています。
伊藤真一。デビュー当時からの甘いマスクは健在。 【写真提供:本田技研工業】 |
伊藤真一のライディング。今シーズンも「KEIHIN Kohara Racing Team」からHONDA CBR1000RRを駆り、全日本JSB1000クラスにフル参戦する。 【写真提供:本田技研工業】 |
次のページではロードレースの魅力をさらにいろんな角度から取り上げていきます。4輪レースとは異なるロードレースの楽しさを知ってください。