モータースポーツ/SUPER GTについて

SUPER GT 観戦ガイド 2009 (1)(4ページ目)

国内屈指のGTカーレース「SUPER GT」の2009年の見所をご紹介。新しいポイント&ウェイトハンデ制の導入などで見ごたえあるレースになること必至。史上まれに見る大激戦のシーズンをプレビューする。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

GT300は今年も多種多様なマシンによる異種格闘技戦だ!

エンジン出力が300馬力程度に設定された「GT300」クラスは主にプライベートチームが参戦するクラスで、国内外の様々なスポーツカーが参戦している。

ここ数年のGT300クラスはあまり街で見かけることがないプロトタイプカー的なGTマシンが増加傾向にあったが、最近は見た目はGTカーでもその中身はプロトタイプカーと変わらないマシンが増えてきた。今年はまたその部類のマシンが増えることになる。そのマシンとは「カローラ・アクシオ」だ。
日本の大衆車カローラの4ドアセダン「カローラアクシオ」がSUPER GTに参戦!レーシーなデザインで市販車の面影が少ない気がするがそのほうがSUPER GTらしくて良い。ベース車両はFFだが、このマシンはエンジンを後部座席にマウントするミッドシップ・4ドアセダンだ。今年はミッドシップの名門aprが2台走らせ、どちらも若手コンビがドライブする。こういうマシンと期待の若手が新しいファン層を拡大してくれることを祈りたい。

GT300クラスの面白い所はコンパクトセダンの「カローラ・アクシオ」と超高級スポーツカーの「フェラーリ」「ランボルギーニ」「ポルシェ」が一緒のクラスを走りバトルをするという、通常はあり得ない世界が見れることだ。ベース車両で比べても価格差2000万円以上、馬力差300馬力以上のマシン同士がバトルをするなんて・・・こんなとんでもないレースは世界中どこを探してもSUPER GTしかない。

新しいフェラーリF430も、BMW Z4もフル参戦!

昨年までフェアレディZで参戦したTEAM DAISHINはフェラーリF430で参戦。このマシンは2007年にジャパン・ルマンチャレンジで走っていたマシンでSUPER GTで許可されているパイプフレームのマシンではない純粋なGTカー。ドライバーは青木孝行と藤井誠暢のコンビでカラーリングはDAISHINのオレンジのカラーリングになる予定。公式テストでは10番手とまずまずの位置につけた。

JIM GAINERの11号車はニューマシンF430を投入。F360で培った長年のノウハウが活かされた期待の1台。ドライバーはベテランの田中哲也とGT500から転向の平中克幸の2人。
引き続きF360も参戦。JIM GAINERの10号車をスーパー耐久などで経験を積んだ植田正幸と川口正敬のベテランが駆る。
岡山の合同テストでは走らなかったが「ミクカー」「痛車」として昨年話題を呼んだBMW Z4も参戦。今年は開発が進んだそのポテンシャルの高さを是非とも見たいもの。
JLOCは3台体制。66号車のムルシエラゴは山西康司と余郷敦がドライブする。官能的なV12サウンドは今年も健在だ。
ランボルギーニ・ガイヤルドは2台参戦。87号車の和田久と井入宏之のコンビは特に注目だ。
ポルシェを走らせる名門「TAISAN」は今年もパイプフレームで作られた996型のポルシェ911を投入。ドライバーは耐久レースの経験が豊富な黒澤治樹と昨年GTにデビューした阿部翼のコンビ。この他にもポルシェは911GT3、ボクスターとなど多数参戦する予定だ。

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