モータースポーツ/WTCC(世界ツーリングカー選手権)について

WTCCの個性豊かなマシンをチェック!(5ページ目)

10月末に岡山国際サーキットで開催されたWTCC(世界ツーリングカー選手権)に出場した海外のツーリングマシンを紹介。ディーゼルエンジンからロシアの珍車まで車種は少ないが個性は強烈だ!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

WTCC最強の珍車!ロシア製ツーリングカー、ラーダ

謎多きツーリングカー、ラーダ。

今年のエントリーの中で最も異彩を放つマシンが、ロシアのラーダである。ラーダはアフトヴァーズのブランドで、投入しているマシンは「ラーダ110 2.0」という車種だ。

今シーズンのシーズン途中からようやく登場し、インディペンデントクラスに参戦しているが、全くと言っていいほど上位には絡んでこないし、むしろチームの経験不足がもろに露呈し散々なレースが続いている。
ラーダのピットは非常に殺風景。

ラーダのマシンでまず目を引くのがそのデザインである。角ばってゴツゴツしたフォルムは懐かしさを感じずにはいられない。10年以上前のツーリングカーレースにタイムスリップしたかのような錯覚に陥るほどの古臭さを感じるマシンで、戦闘力は正直言って低い。

岡山・金曜日のテストではボンネットが吹き飛ぶというアクシデントが発生した他、トラブルを抱えたマシンをグリーンゾーンに停止させようとしてコースを横断し他のマシンと衝突寸前になるなど、そのドタバタでお粗末なレースぶりも怪しく謎めいたイメージをさらに増幅させている。
資金不足からかマシンはボロボロ。

ロシア人ドライバーの表情は明るい。

【ラーダ 110 2.0】
ボディタイプ:4ドア
エンジン:DOHC16バルブ直列4気筒(1998cc)
最高出力270馬力(8500回転時)/最大トルク265nm(6750回転時)
ギアボックス:ヒューランド シーケンシャル6速

最後に次のページではWTCCで最大勢力を誇るBMWをピックアップします。
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