6度目のMotoGP王座をノリックの母国で獲得できるか?
ヴァレンティーノ・ロッシが最後にMotoGPクラスのチャンピオンに輝いてから3年が経つ。久しく王座から遠のいているが、望みどおりにブリヂストンタイヤを得た今年はロッシの鼻息も荒い。ブリヂストンに慣れるのに数戦を要したものの、その後はロッシらしい「よく考えられた」レースで今季7勝目を飾り、日本グランプリでのチャンピオン獲得に王手をかけた。日本はロッシが乗るバイク=ヤマハの母国である。そしてもうひとつ、彼が憧れを抱き、唯一サインをもらったことがあるライダー、ノリックこと阿部典史(あべのりふみ・故人)の母国である。今年のツインリンクもてぎではそんなノリックに捧げるチャリティオークションイベントも開催されることになっているが、ロッシにとっても特別な思いを巡らせるグランプリになるだろう。
昨年、不慮の交通事故で亡くなったノリックこと阿部典史。ロッシは94年に阿部が世界GP500デビューレースで見せた印象的な走りに憧れファンになったという。ノリフミみたいになりたいと自らに「ロッシフミ」のニックネームを付けるほどだった。悲報を聞いて、ロッシはとても大きなショックを受けたという。 【写真:辻野ヒロシ】 |
ブリヂストンも地元!ロッシ勝利の条件は揃っている
2008年のロッシ好調の要因の一つであるブリヂストンにとっても日本グランプリは母国戦だ。地元の利を活かして豊富なデータを持つツインリンクもてぎでは圧倒的にブリヂストンが優位に立つだろう。アメリカGPからホンダのダニー・ペドロサもBSへとタイヤをスイッチしたが、勝利を掴めるまでにはまだ少し時間が必要であろうと予想される。ドゥカティのケーシー・ストーナーも怪我で本調子ではないところから考えてもロッシ優位は揺るぎないものだ。アメリカGPで優勝をかざったロッシ もし仮に日本グランプリでチャンピオンを獲得したら、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるんだろうか?今からとても楽しみで仕方がない。 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
雌伏の2年間を経て、完全復活を果たしたスーパースター、バレンティーノ・ロッシ。今のロッシなら、アゴスチーニの122勝の記録更新はそう遠くないであろう。250ccクラスあがりのニュージェネレーションたちは来年、ロッシに真っ向から挑戦することができるだろうか?今年の日本グランプリは来年に向けても見逃せない1戦になりそうだ。
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