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今、注目の若手MotoGPライダーは?

MotoGPロードレース世界選手権「日本グランプリ」のプレビュー第1弾。まずは最高峰MotoGPクラスを戦う世界レベルのカリスマライダー達をご紹介。個性豊かなライダー達が今年も世界最高のバトルを見せる。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

世界トップクラスのライダーたちが今年も来日!

栃木県・ツインリンクもてぎに今年もMotoGP世界選手権・第15戦『A-STYLE日本グランプリ』がやってくる。年に一度、日本で世界最高レベルのライダー達の走りが見れる見逃せないイベントだ。

今回はそんな日本グランプリ・プレビューということで、これまでのシーズンを振り返りながら、最高峰MotoGPクラスに参戦する注目ライダーをピックアップしていきます。
2007年のMotoGPクラスのスタート。
【写真提供:MOBILITYLAND】

メーカーのイメージを背負うトップライダーたち!

4ストローク800ccのエンジンから鳴り響く轟音。。。
最高峰クラス=「MotoGPクラス」の迫力は他の何にも代えがたいものだ。ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキの日本4大バイクメーカーに加えてイタリアのドゥカティがワークスチームを率いて参戦するMotoGPクラスはまさにメーカーの威信をかけた戦いである。
KAWASAKIのワークスマシン(昨年のもの)。
【写真提供:MOBILITYLAND】
「レースの勝敗が販売台数に影響する」
こと日本国内に限っていえばそんなことは今や昔の話だが、ヨーロッパ諸国においてはレースでの活躍がバイクメーカーとしてのイメージアップに貢献している。売上と直結しているとまではいかないだろうが、少なくともヨーロッパで販売のスタートラインに立つためにはMotoGPに出場することは最低条件なのだ。だからこそ、「スポーツバイク冬の時代」と言われる今も国内4大メーカーは莫大な予算を投じてMotoGPを戦っている。

マーケットの中心がヨーロッパであるということは日本人ライダーの数にも影響を与えている。かつて最高峰クラス(GP500, MotoGP)にはカトウ、アベ、オカダ、ウカワなどが参戦し、世界中のロードレースファンを魅了したものだ。しかも各メーカーお抱えの日本人ライダーが複数参戦するのが当たり前だったが、今年MotoGPクラスにフル参戦している日本人は中野真矢(ホンダ)、ただ一人である。
アメリカ人ライダーのニッキー・ヘイデンと日本人ライダーの中野真矢。ホンダのモータースポーツ記者発表会のひとこま
【写真提供:本田技研工業】
日本人ライダーがその数を減らしているのは今の日本のバイク販売状況を考えるとマーケティング上、仕方のないことなのかもしれない。そんな中、MotoGPクラスをはじめロードレース界で幅を利かせているのはヨーロッパ諸国のライダーだ。とくに熱狂的なファンをもつイタリアとスペインのライダーはマーケットとも合致しているせいか近年急激にその数を増やしている。

次のページからはイタリア人、スペイン人を中心に注目すべき若手ライダーをご紹介していきます。
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