スペンサーの登場にロードレースファンが感動!
路面温度が60度を超える日もあったなか開催された伝統の耐久レースコカコーラゼロ・鈴鹿8時間耐久ロードレースの舞台、三重県・鈴鹿サーキットに一人のレジェンド(伝説的人物)が帰ってきました。1980年代の世界GPチャンピオンで、日本のロードレースファンやバイク乗りにとってはカリスマ的な人気を誇るライダー、フレディ・スペンサーです。
鈴鹿に登場したスペンサー 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
1983年には"キング・ケニー"ことケニー・ロバーツとの熾烈なチャンピオン争いを制し、85年にはGP500とGP250の両クラスでダブルチャンピオンの座を獲得する偉業を成し遂げました。(同年度の2クラス制覇は誰一人成し遂げていません)
当時の日本ではバイク専門誌等でフレディの活躍が1~2か月遅れで伝えられるのが当たり前で、実際にその全盛期の走りをリアルタイムで見たことがある日本人はほとんどいません。しかし、その分、記事の内容から膨らんでいったフレディ・スペンサーの伝説が先輩ライダーから後輩ライダーへと語り継がれ、スペンサーのカリスマ性と影響力は今も絶大なものがあります。
そんなスペンサーが日本で印象的な走りを見せたのが1992年の鈴鹿8耐です。スペンサーは元GPライダーの奥村裕率いるサテライトチーム「ミスタードーナツ・オクムラ・ホンダ」からRVFで参戦。当時の日本のファンは「憧れの人」のライディングに酔いしれたのです。
92年は鶴田竜二と組んで予選3位、決勝4位。サテライトチームながら健闘した。 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
7月26日(土曜日)のアトラクションとして、スペンサーのデモ走行が開催。この日は「ミスタードーナツ・オクムラ・ホンダ」の8耐マシン、ホンダRVFで走行することになり、まさに92年の8耐が再現されました。
前傾姿勢でストレートを駆け抜けるスペンサー 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
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