ホンダは2010年「HSV-010 GT」で参戦

寒さが厳しさを増す2009年12月22日、レースファンにホンダから素敵なクリスマスプレゼントが届いた。

ホンダは国内屈指の人気シリーズ「SUPER GT」のGT500クラスに2010年からニューマシン「HSV-010 GT」を投入すると発表し、完成したマシンの写真を公開した。ニューマシンの写真は以下のものである。
HONDA HSV-010GT
【写真提供:本田技研工業】
これまでに報じられていた通り、形式名は「HSV-010」になった。HSVとは、Honda Sports Velocityの略称で、Velocityとはプレスリリースによれば「速さ」「速度」の意味を持つ。形式名こそ既報通りであったが、そのフォルムは予想とは少し異なる非常にレーシーなフォルムでなかなかカッコイイではないか。

市販車ベースならぬ純レーシングカー

「HSV-010 GT」には市販されるロードゴーイングカーのベース車両が存在しない?。いわば純粋なレース専用車両(レーシングカー)であるようだ。

この車両は2010年の「SUPER GT」GT500クラスの車両規定に合わせて、3.4リッターV8エンジン、FRレイアウトになっており、すでにJAFにレース参加車両として登録されている。

GTと名乗るならば、市販ベース車両が必要なのでは?という疑問を持つ人が多いと思うが、「SUPER GT」には全日本GT選手権時代から街を走っているのを見ることはあり得ないクルマも多数参戦しているのが現実だ。

例えば、クラスは異なるが、GT300クラスにはほぼ純レーシングカーといって問題ないムーンクラフト製作の「紫電」が長年活躍しているし、オートバックスが中心となって開発した「ASLガライヤ」はナンバー付きの車両は存在する(した?)ものの、結局市販はされなかった。さらに言えば、一時期GT300クラスを席巻したR&D製作の「Vemac」も様々な形式が存在するがGT300クラスに出場する形式の車両はロードゴーイングカーとしては市販されていない。

また、GT500クラスでも2005年に「ホンダNSX TypeR-GT」なる5台限定販売の特別なNSXが作られ、ホモロゲーション(認定)を取得しているが、実際に走っているのを見た人はほとんど居ない。2009年のJAF-GT500規定を読んでみると「公道走行に適合し」という言葉が存在し、要は今年までは公道走行可能なロードゴーイングモデルが1台必要だったわけだ。

2010年規定でこの一言が外れているのか、はたまた実は「HSV-010 GT」のロードゴーイングカーが形式上存在するのかは不明だが、プレスリリースにも書かれている通り「HSV-010 GT」はJAFに認められたレース専用車両なのである。