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インディカーから学ぶプロモーション術(2ページ目)

インディカー・ワトキンスグレン戦の取材レポート第2弾はインディカーのプロモーションに着目。エンターテイメント性の強いアメリカンモータースポーツの秘密がここにある。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

インディカーのメディアセンターには情報がいっぱい!

どんなに素晴らしいレースで、どんなに面白いレースであってもメディアによる報道がなされなければ、そのレースの良さは伝わらないし、観客動員数の増加も見込めません。レースを発展させ、さらなる人気を獲得するためには報道メディアの存在は非常に重要です。
その取材陣が集う場所がメディアセンター。世界各国へ向けてレースの情報や写真などが配信されていくメディアセンターの役割は大きく、今回取材したワトキンスグレンのメディアセンターも最新鋭のものにリニューアル。無線LANや高速インターネット通信完備は当たり前。奥にあるのは記者会見ステージ。
【写真:辻野ヒロシ】
インディカーレースではメディアセンターから様々な情報提供が行われていて、メディア関係者らが記事を早く、しかも正確に仕上げられるように様々な努力がなされています。メディアセンターに置かれた資料は膨大で、サーキットの地元新聞やテレビなど普段モータースポーツの取材に関わらないメディアでも即座にコンテンツが作れるように情報が揃えられています。
メディアに配布される『TRACKSIDE』と呼ばれる資料集。TRACKSIDEには全チーム、全ドライバーのこれまでの成績、今シーズンのリザルト、統計などが事細かに掲載されており、即座にデータを調べることができる。シーズンが進むにつれてどんどん分厚くなっていくそうだ。日本ではレース統括者がこういった公式データを逐一提供することは無いから、データはベテラン記者に聞くしかない!?大陸と島国の違いを感じてしまう。
【写真:辻野ヒロシ】

メディアセンターで配布されるDAILY TRACKSIDE。1周ごとのレースの動向が事細かに文章化されてレポートされ、レースの途中も随時各デスクに配布される。
【写真:辻野ヒロシ】

ロードコース、ストリートコースで行われるノックアウト方式予選の進行を記した資料。こういった共通資料は分かりやすくて良い。さらにレース進行が分単位で記された細かい進行表が配られる。何時何分から国歌、戦闘機飛行、エンジンスタートなどと事細かに表示されており、これがあればカメラマンがシャッターチャンスを逃すことがないし、進行も円滑に進む。
【写真:辻野ヒロシ】

ドライバーの担当者リスト。ドライバーに取材したい時、関係者にコンタクトを取りたい時は記載されている携帯番号にかけて依頼できる。誰かを介して紹介されなければ取材を申し込みづらい日本とは大違い!実にオープンだ。
【写真:辻野ヒロシ】


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