インディカーのエンターテイメントから学べ!

インディカー・ワトキンスグレン戦レポート第2弾はエンターテイメント性あふれるアメリカのモータースポーツのインサイドに迫ります。今回はアメリカ最高峰のオープンホイールレースインディカーシリーズのプロモーション面に着目し、さらなるアメリカンモータースポーツの魅力をお伝えしていこうと思います。日本のモータースポーツ関係者もぜひ取り入れて欲しいアイディアがいっぱいですよ!
ワトキンスグレン戦で優勝を飾ったライアン・ハンターレイのマシン。全車が使用するエタノール燃料のカラーリングが施されている。
【写真:辻野ヒロシ】

生活に根付いたスポンサーが各チームをサポート

インディカーシリーズに参戦している各チームのマシンには世界的な大企業をはじめ、アメリカのメジャースポンサーのロゴが踊っています。まずはその一部をご紹介していきましょう。アメリカ旅行が大好きな方や在住経験のある方にとってはとても親しみある企業ばかりだと思いますよ。
今年のチャンピオン最有力候補のスコット・ディクソンが所属するチームはターゲット・チップガナシ。ターゲットはアメリカ最大級のディスカウントストアで、どこにでもあるので旅行中に買い物に入った人も多いはず。
【写真:辻野ヒロシ】

アメリカの食の代名詞的なマクドナルド。当初はチームメイトのウィルソンのみについていたが、グレアム・レイホールが優勝すると即座にグレアムのマシンにもスポンサード。その対応の早さはさすがアメリカ。
【写真:辻野ヒロシ】

アメリカで必ず目にするガソリンスタンドのCITGO(シットゴー)。ベネズエラ人女性ドライバーのミルカ・デューノをスポンサードしている。アメリカ企業のイメージだが、実は現在のCITGOはベネズエラ資本の会社なのだ。日本企業がスーパーアグリF1を支えてあげられなかったのとは大違い・・・
【写真:辻野ヒロシ】

ライアン・ブリスコーがドライブするペンスキーのマシンは赤白のマールボロカラーリングが定着。現在はタバコ広告の規制でロゴは無いが、アメリカでは赤白=マールボロ=ペンスキーなのだ。ペンスキーはレーシングチームでもあるが、トラックのレンタル&リース会社も持つ大企業である。
【写真:辻野ヒロシ】

ニューヨークシティでしょっちゅう見かけたペンスキーのトラック
【写真:辻野ヒロシ】
このようにアメリカンモータースポーツの世界では人々の暮らしに欠かせない商品を提供する有力企業が多数スポンサードとして参戦しています。さらにそのスポンサードも長期に渡っており、すっかり各チームのイメージとして定着しているのも特徴です。

日本でもTEAM IMPULをサポートしているCALSONIC(カルソニックカンセイ株式会社)や、NAKAJIMA RACINGをサポートしているEPSONやPIAAなどお馴染みの企業もありますが、世間の大多数の人がイメージできるものになっているかというと・・・

日本とアメリカではモータースポーツの歴史の長さが違います。文化としての成熟度合いも違います。だから同じものを求めてはいけないのかもしれません。しかし、アメリカンモータースポーツがなぜこうも華やかなのか?その理由を学ぶ必要があるでしょう。

その答えはサーキットのそこかしこにありました。次のページから詳しくご紹介していきます。