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鈴鹿8耐に懸ける各チームの動向をチェック(5ページ目)

メーカーVSプライベーターの白熱した耐久バトルが展開される『コカコーラゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース』。参戦発表会を中心に各メーカー、各陣営の動向をレポートします。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

平忠彦率いるヤマハチームは1台に集中!

全日本で好調の中須賀が駆るYAMAHA YZF-R1
【写真提供:MOBILITYLAND】

MotoGP、スーパーバイク世界選手権(SBK)、全日本ロードレースのどれもが好調なヤマハですが、今年はトップチームはなんと1台体制。ライダーは全日本JSB1000で開幕2連勝を飾った中須賀克行と今年から全日本JSBにステップアップを果たした佐藤裕児のコンビが発表されています。そして、全日本ロードレースJSB1000でワイズギアレーシングの監督を務める平忠彦氏はスーパーバイザーを務めることになりました。
佐藤裕児と中須賀克行、そして平忠彦スーパーバイザー
【写真提供:ヤマハ発動機】

ここ数年、コーリン&ハガノリの優勝コンビ復活やノリックの8耐参戦などで毎年話題を提供してくれていただけに期待が高かったのですが、トーンダウン感は否めません。しかし、現状を考えるとMotoGPでもSBKでもチャンピオン争いをしている中で、そのトップライダーを起用し8耐のために約1ヶ月間、ヨーロッパと日本を行き来させるのは体力的にも精神的にも、そして怪我の可能性を考えても、非常にリスクの高い選択です。

それに全日本を見ても、現状では中須賀に続く次世代エースを担える若手がほとんど居ないのも事実です。今年の結果次第では中須賀は世界への切符を手に入れることでしょう。その後釜として佐藤の育成も急務ですから、中須賀・佐藤のコンビは非常に現実的な組み合わせと言えます。彼らが頑張って、鈴鹿8耐で僕らのド肝を抜く!そこに期待しましょう!

【YAMAHA RACING】
#218 YAMAHA RACING
中須賀克行 / 佐藤裕児
YAMAHA YZF-R1/ DL
 

カワサキファンの心のより所はトリックスター!

カワサキは今年も静観状態。全日本ロードレースに参戦中のトップチーム「Team Green」は300km耐久に参戦したものの、これは全日本・鈴鹿ラウンドを見据えた実戦テストが目的。今年も鈴鹿8耐に向けた動きはほとんど無かったようで、カワサキファンは今年も寂しい夏になりそう・・・

いやいや、そんなことはありませんよ!鈴鹿8耐には「それでも俺たちはカワサキで出るんだ」というチームがたくさん登場!かなり厳しい体制であるにも関わらず雑草魂を胸に果敢に8耐に挑みます。

なかでも「トリックスター」は有力プライベートチームで、300km耐久ロードレースではタレントの水野裕子さんがピットクルーとして参加したり、元全日本トップライダーの武石伸也が久しぶりにレースに復帰したりと話題を振りまいてくれました。
ベテラン鶴田竜二率いるトリックスターはカワサキ系プライベーターの雄
【写真:辻野ヒロシ】
ちなみに水野裕子さんがチームに参加し戦った300km耐久ロードレースの模様はスカイパーフェクTVのペイパービュー番組『蘇れノリック! 水野裕子が8耐で迫る伝説魂 ~執念のスペシャルドキュメント~』としてオンエアされます。カワサキファンは8耐を前にトリックスターと共に熱き思いを燃え上がらせてください。

次のページではヨシムラを中心にスズキ系チームをピックアップ!
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