印象的だった宝山 TOM'S SC430の1000km優勝!
LEXUS SC430を走らせるトヨタ勢にとっては昨年のチャンピオン獲得から一転、ランキングでは#1 宝山 TOM'S SC430 (脇阪寿一/ アンドレ・ロッテラー のシリーズ6位が最高という、とてつもなく苦しい1年になった。今シーズンはZENT CERUMO SC(立川/高木)と宝山 TOM'S SC430(脇阪/ロッテラー)が優勝を飾ったが(どちらも鈴鹿)、圧倒的な速さを見せ付けての優勝ではない。しかし、ライバルをゲンナリさせるほどのスピードが無い代わりに、ドライバーとチームが一丸となってもぎ取った宝山 TOM'S SC430の1000kmでの勝利は印象的だった。
POKKA1000kmを制した宝山 TOM'S SC430(脇阪/ロッテラー) 【写真提供:MOBLITYLAND】 |
アンドレ・ロッテラーがスリックタイヤへチェンジすべきタイミングを見逃さなかった。路面が乾き、レインタイヤでのタイムが落ち始めた絶妙の交換タイミングでピットインしてきた宝山 TOM'S SC430をチームはミス無くコースに送り出した。
関谷正徳監督 【写真提供:MOBLITYLAND】 |
ドライバーの見事な判断、素晴らしいチームの対応、ピット作業が勝利を呼び込んだ。さすがは日本人初のル・マン24時間耐久レース勝者である関谷正徳監督が率いるチームである。
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個性派カラーリングも登場!ガンダムカラーにザク!
今年のSC430勢の中で異彩を放っていたマシンはやはり#35 BANDAI 00 DUNLOP SC430(服部尚貴/ピーター・ダンブレック)のカラーリングだろう。BANDAI 00 DUNLOP SC430 |
第5戦・菅生ラウンドより登場したこの新カラーはこの秋から放送が始まったガンダムの新シリーズ『ガンダム00(ダブルオー)』のデザイナーである海老川兼武さんが手がけたカラーリングで、レーシングカーとしては非常に個性的な雰囲気だ。またピットクルーの給油マンのヘルメットはザクをモチーフにしたものになっており遊び心が効いた演出で楽しませてくれた。子供ファンが増加傾向にあるSUPER GTならではのコラボレーション企画だ。
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