志半ば 彼はロードレースを愛していた
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| 阿部典史 |
彼ほどに自分のレースについて自分の言葉で語っているライダーはいなかった。彼はコラムを通じてライダーが真剣に戦っていることをファンに伝え続けたのだ。
ここ最近、ヤマハ系のライダーが相次いで亡くなった。沼田憲保選手がテスト中の事故で亡くなり、そしてレース中の事故で意識不明の重体となり病床で戦っていた奥野正雄選手がつい先日亡くなったばかりで、ノリックはそのことについてもコラムに書いており、レーサーとしての複雑な心境を吐露している。コラムを通じて、ノリックの「カリスマ的オーラ」の影に見える人間らしさ、人間臭さを見る事ができた。
人を魅せるチカラ、人を惹き付けるチカラ、そして飾らない正直な表情。ガイド自身もそんなノリックの魅力の虜になってしまい、いつしか大ファンになっていた。逆転チャンピオンを狙うノリックを軸にこれから全日本ロードレース最終戦「鈴鹿MFJグランプリ」の記事を書こうとしていたところの訃報。ショックが大きすぎる。
日本のロードレースを沸かせたヒーローの突然の死
「ありがとう」という言葉をもって送るにはまだ早すぎる
ノリック 安らかに
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| 阿部典史 （写真提供：モビリティランド) |
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