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ありがとう、ノリック。名ライダー逝く

日本のバイクレース界で常に話題を振りまいてきたトップライダー、阿部典史選手が交通事故で亡くなった。彼の功績、偉大さを振り返り、名ライダー阿部典史、ノリックを追悼する。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

ノリック まさかの交通事故死 信じられない

阿部典史は今年、鈴鹿8耐を戦った。人生で一度だけの8耐になってしまった。
(写真提供:モビリティランド)
世界GPやスーパーバイク世界選手権を戦い、今シーズンは全日本ロードレースを戦っていた阿部典史選手が2007年10月7日(日)の夕方、川崎市内で交通事故に遭い、同日夜に死去した。

”Norick(ノリック)”の愛称で親しまれた阿部典史さんはオートレーサーだった父を持ち、幼少時代からレースに参戦した。アメリカに渡り、ダートレース等で修行を重ね、ロードレースにデビューした当時は日本人離れしたライディングスタイルで一躍人気者になった。

阿部さんは世界GPでは日本グランプリ(当時は鈴鹿で開催)で日本人として初めて最高峰クラスの母国優勝を飾り、日本のロードレースファンを最高の感動へ導いてくれたヒーローだった。

世界GP、スーパーバイク世界選手権への参戦を経て、今年は全日本ロードレース選手権に参戦するとともに鈴鹿8時間耐久ロードレースにも初参戦を果たした。全日本ロードレースJSB1000クラスではシリーズ3位につけ、逆転チャンピオンを狙っていた。
阿部典史の走り 鈴鹿300km耐久ロードレース
(写真提供:モビリティランド)


今回は阿部さん、ノリックを追悼し、今年ノリックが日本のファンに残してくれたものを振り返りながら、天に召された彼に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
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