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世界を沸かせる日本人ライダーたち(3ページ目)

2輪ロードレースの世界最高峰「MotoGPロードレース世界選手権」では数多くの日本人ライダーが活躍中。今年、すでに何度か日本人が優勝を飾り「君が代」が海外で鳴り響いたのを知っていますか?

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

海外ワークスが認めた小柄なサムライ、小山知良(125cc)

軽量級のGP125クラスはファイナルラップまで誰が優勝するか分からない手に汗握るレース展開が最大の魅力だ。レース序盤から数台のマシンでグループを形成して走行し、ラスト数周までライダーが駆け引きを行う。とにかく速さはもちろんのこと勝負強さが大きく成績を左右する。

かつては、出る杭を打つベテラン=軽量級エキスパートが出場していたが現在は若手育成の意味もあり年齢制限が設けられ、若手がバトルを展開するクラスになっている。
GP125クラスのバトル(写真提供:モビリティランド)

GP125は唯一のレギュラー参戦ライダー、小山知良(こやま・ともよし)に注目したい。「Koyamax」の愛称で親しまれる小山は17歳で史上最年少(当時)の全日本GP125チャンピオンに輝き注目を集めたライダーだ。一時期GP250に参戦したが、小柄な体型はやはり軽量級のGP125に適している。

世界選手権に進出して今年は3年目。昨年はイタリア・マラグーティのチームに所属したが(中身はホンダ)、アプリリア、KTMが優勢の中、上位進出は難しく、怪我にも悩まされ苦しいシーズンを送っていた。
GP125クラスのバトル(写真提供:モビリティランド)

しかし、昨年の日本グランプリで2007年のKTMワークスチームへ移籍を発表!海外ワークスチームから日本人がGP125に参戦するのは久しぶりのことである。今年は久々の日本人世界GPチャンピオン誕生の機運が高まった。

小山は2007年の開幕戦は6位、第2戦はリタイアと出足はつまづいたものの、第3戦には早くも表彰台を獲得。第7戦カタルニアGPではついに世界戦初優勝を飾った。以降、サンマリノGPまでに5度の表彰台を獲得し、シリーズランキングも3位。益々調子をあげているので、日本グランプリは今季2勝目を大いに期待できる。

バイクレース大国スペインで開催されたカタルニアGPで初優勝を飾った小山知良!鳴り止まない大歓声を受けて、日本人が讃えられる。その快感と喜びはいかほどか?小山の表情が全てを物語っている。
(写真提供:モビリティランド)

小山知良 公式サイト

GP125クラスには他にもワイルドカード参戦(スポット参戦)で富沢祥也ら期待のティーンライダーも出場する。

次のページでは最高峰MotoGPクラスの日本人ライダーをご紹介します。
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