ノリックにとって初めてづくしの鈴鹿8耐
阿部典史 (写真:モビリティランド) |
先日の鈴鹿300km耐久ロードレースでは自身初のル・マン式スタートを経験した。本番までスタート手順がイマイチよく分かっていなかったようだが、スタートダッシュは見事に成功し、いきなりトップに立って観客を大いに熱狂させてくれた。
これまで世界の舞台で強豪を相手にスプリントレースを戦ってきたノリック。久々に参戦した全日本ロードレースでは苦戦を強いられている。その苦戦状態から脱出するためにも鈴鹿8耐はノリック自身も多くのことを学ぶ重要なレースとなるだろう。
そう、ノリックはルーキーなのだ。
チームメイトはダート育ち、謎のオーストラリア人
スタファーと阿部 (写真:モビリティランド) |
この時すでに、鈴鹿では「ノリックのチームメイトは外国人」「鈴鹿の占有走行でテストをした」という情報が飛び交っていた。その謎のチームメイトの正体はジェイミー・スタファー、28歳。オーストラリア国内選手権のスーパーバイク、スーパースポーツ共にチャンピオンを獲得した豪州国内最強ライダーである。
ヤマハの発表によるとスタファーはオーストラリア国内で数多くのダートトラックレースを制した経験を持っている。そして、ノリックも15歳の時にアメリカでダートトラックの修行を経験しており、ノリック独特の走りのベースになっているのはその時の経験だ。
つまりはダート仕込み同士のコンビとなる。これは面白い。
ヤマハYZF-R1を駆るノリック(阿部典史) (写真提供:モビリティランド) |
スタファーの実力、速さは完全に未知数だが、これまで鈴鹿8耐は数多くの無名ライダーを一躍、注目ライダーにし、後のカリスマに育て上げた舞台である。8耐で予想外の活躍を見せれば、スタファーに世界へ向けての扉が開ける可能性もある。ノリックと共に好パフォーマンスを期待したい。
そう、今年の8耐、本当にヤマハから目が離せない状況なのだ。
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