勝利を重ねたヒーローは「マイスター」と呼ばれる
アイルトン・セナは最多6勝をあげている。 |
スターリング・モス
グラハム・ヒル
ジャッキー・スチュワート
ニキ・ラウダ
ジル・ヴィルヌーヴ
アラン・プロスト
アイルトン・セナ
ミハエル・シューマッハ
これらの偉大なF1ドライバー達はモナコGPでも優勝を飾っています。F1の中で一番スペシャルなレース、モナコを制することは多くのドライバーの夢でもあるのですね。そしてモナコに強いドライバーは「マイスター(名人)」と呼ばれ、その栄誉が讃えられます。
モナコGPで複数回の優勝を獲得しているドライバーは数多く居ますが、最多勝は今は亡きアイルトン・セナで、5年連続優勝を含む6勝を記録しています。次に多いのがグラハム・ヒル、ミハエル・シューマッハの5勝です。シューマッハは数多くのF1記録を塗り替えてきましたが、セナのモナコ6勝は超えられなかった数少ない記録です。
モナコが好きなドライバー
モナコGPの市街地コースはドライバーによって好き嫌いが分かれるコースです。昨年の予選を見てみると、非力なコスワースエンジンを積んだウィリアムズのマーク・ウェバーがマクラーレンやルノーを押しのけて3番手タイムを獲得しています。低速コースであるためエンジンパワーの差が出にくく、市街地コースが得意なドライバーにとっては一気に浮上するチャンスです。モナコを走る佐藤琢磨(写真:本田技研工業) |
昨年の表彰台はアロンソ、モントーヤ、クルサードが占めました。アロンソは初優勝でしたが、モントーヤとクルサードは優勝経験者でしたね。そう、ある意味ピークを過ぎたドライバーながらも得意のモナコではその経験を活かし、上位に食い込むことができたわけです。「モナコでは2レースに勝つだけの価値がある」というのは本当ですね。
アロンソVSライコネン? 伏兵はハミルトン
今年はどうでしょうか?ランキング上位勢ではアロンソ(マクラーレン)、ライコネン(フェラーリ)の2人がモナコの優勝経験者です。この2人がモナコでどんな走りをするかもシーズンの行方を占う上では非常に重要です。しかし、その2人に割って入りそうなのがハミルトン(マクラーレン)です。彼はルーキーながらもF3時代、GP2時代にF1の前座レースでモナコのコースを経験していて、合計3戦とも優勝を飾っています。目下シリーズランキングトップのルーキー、ハミルトンのF1初優勝はモナコになる?そんな伝説が生まれてもおかしくないのが、モナコGPです。
佐藤琢磨(写真:本田技研工業) |
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