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『世界三大レース』とは何でしょう?(7ページ目)

モータースポーツ基礎講座(その3)。世界3大珍味、世界3大美女が存在するように、4輪モータースポーツ界にも『世界3大レース』が存在する。長い歴史と伝統を持つ3大レースについて解説。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

ディーゼルエンジン搭載車のワークス対決!

現在のル・マンの最高峰クラスはLMP1と呼ばれるプロトタイプカーのクラスで、ここ数年はアウディR8が圧倒的な強さを見せています。そんな中、2006年にアウディは新たにディーゼルエンジンを搭載したアウディR10を登場させました。
2006年ル・マン24時間を制したアウディR10
(写真:アウディジャパン)

このアウディR10は圧倒的な速さで総合優勝を飾り、アウディはディーゼルエンジンのル・マン初制覇をデビューイヤーにして成し遂げたのです。

そして、今年はアウディR10の対抗馬としてフランスのプジョーがワークス参戦をいよいよ開始。こちらもディーゼル排気微粒子除去システム(DPFS)を装着したHDiディーゼルエンジンを搭載したプジョー908HDi FAPを投入し、アウディR10に真っ向勝負を挑みます!
プジョー908 HDi FAP(写真:プジョージャポン)


アウディVSプジョー ついに直接対決

ALMSを戦うアウディR10
(写真:アウディジャパン)
アウディR10はル・マン連覇に向けて、アメリカの耐久レース「アメリカン・ルマンシリーズ」に出場し実戦開発を行っています。今年もセブリング12時間レースなどを戦い、優勝を飾る強さを見せています。しかし、時には下位クラスよりもスローペースでレースを走っていることからも分かるようにALMS参戦はレースを通じた開発が主な目的です。

ヨーロッパで戦うプジョー(写真:プジョージャポン)
一方のプジョーは本家のルマンシリーズで実戦開発を行い、開幕から圧倒的な強さを見せている。ドライバーもWRC経験もあるステファン・サラザンやF1世界王者のジャック・ビルヌーブなど話題いっぱいのラインナップであることも特徴です。さぁこの日本でも人気の2メーカーのディーゼル対決を制するのはどちらでしょうか?

アウディジャパン

プジョージャポン

ヨーロッパではハイブリッドエンジンよりもディーゼルエンジンの開発に積極的で、今後ル・マン24時間レースは自動車メーカーが自社のディーゼルの性能をPRする恰好の舞台になっていくでしょう。ル・マンはネクストステージへと歩みだしているのです。

ここ数年は日本からの参戦が少なく、テレビ中継も無いことからル・マンファンは寂しい状況ですが、来年以降の日本のメーカーの参戦を期待しましょう。

公式サイト:ル・マン24時間レース(英語)

アメリカン・ルマンシリーズ(英語)

ルマンシリーズ(英語)


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