ノリックが全日本に帰ってきた!

鈴鹿の公開走行会に参加した阿部典史(写真提供:鈴鹿サーキット)

鈴鹿サーキットでファン感謝デーが開催された翌日、全日本ロードレースを戦う予定の主要チームが公開走行会に参加した。そんな中、今年「ワイズギア・レーシング」から全日本ロードレースJSB1000クラスに参戦するノリックこと阿部典史には多くのフラッシュがたかれ、注目度の高さを伺わせた。

阿部典史(あべのりふみ)

バイクレースファンにとっては説明する必要の無いカリスマである。93年に全日本ロードレースGP500クラスで史上最年少のチャンピオンに輝き、翌94年からは世界GP(GP500/MotoGP)に参戦を開始。96年の日本グランプリでは500ccクラス日本人初優勝を達成。2005年からはSBK(スーパーバイク世界選手権)に参戦していた。

走りでファンの心を掴んだノリック

雨の中、鈴鹿を走るノリック
(写真提供:鈴鹿サーキット)
阿部典史の最大の特徴はアメリカのダート路面で鍛えた走り方である。500ccレーサーのモンスターバイクを体でねじ伏せ、リアタイヤをスライドさせながらブラックマークを残しコーナーを立ち上がっていった。そんなアメリカ仕込みの野性的で印象的な走りは当時の若者達の心を鷲掴みにしてしまったのだ。

ヤマハYZR-M1のロッシのマシンに貼られたステッカー
現役最強MotoGPライダーのヴァレンティーノ・ロッシも阿部典史の走りに憧れた一人だ。ロッシは自分の苗字ロッシとノリックの名前のノリフミを掛け合わせて「ろっしふみ」という名前を作り、「ろっしふみがんばって」と書かれたステッカーを今も自分のマシンに貼っている。

ロナウジーニョが憧れた日本人サッカー選手は居ないだろう。ケン・グリフィーJrが憧れた日本人野球選手は居ないだろう。ミハエル・シューマッハが憧れた日本人ドライバーも居なかっただろう。しかし、バイクレースの世界には世界の超一流ライダーに影響を与えた日本人選手が居るのだ。