モータースポーツ/SUPER GTについて

大激戦!SUPER GT 2006 総集編(5ページ目)

日本で最も人気の高いモータースポーツ『SUPER GT』の2006年シーズンの闘いを振り返る。各レースのダイジェストの他、SUPER GTの魅力を総集編という形でお届けしよう。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

ゴールデンウィーク開催、長丁場の富士ラウンド

立川祐路/高木虎之介の最強コンビが駆るZENTセルモSC。
(写真提供:SUPER GT.net)
毎年、大観衆が詰め掛けるゴールデンウィーク開催の第3戦富士は絶好の晴天の中、SUPER LAP予選が開催され、GT500ではZENTセルモSC(立川/高木)がPPを獲得し、GT300ではいよいよ速さを見せ始めたプリベチューリッヒ・アップル紫電(加藤/高橋)がPPを獲得した。

GT500の立川祐路はGTで11回目のポールポジション獲得となり、最多PP記録を塗り替えた。ニューマシン、レクサスSC430でGT最速男が予選日から魅せてくれたわけだが、決勝レースはセミ耐久の500kmレースだ。

決勝レース レースレポート

晴天の富士スピードウェイで決勝レースがスタート。GT500はホームコースでもあるレクサスSC430が素晴らしいスタートダッシュを見せた。
(写真提供:SUPER GT.net)

決勝レースではPPから快調なスタートを見せたZENTセルモSC(立川/高木)がレースを引っ張っていくが、なんと4周目に突然スローダウンしトップ争いから脱落する。変わってトップに立ったのはBANDAI DIREZZA SC430(服部/ダンブレック)。2番手にもOPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪/ロッテラー)と依然レクサスSC430の1-2体制だ。さらにはMobil 1 SC(飯田/片岡)も予選14番手から一気にジャンプアップしトップ争いに絡んでくる。

各車1回目のピットインを終えて、トップはドライバー交代を行わなかったOPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪/ロッテラー)、2番手はBANDAI DIREZZA SC430(服部/ダンブレック)。この後、BANDAI DIREZZA SC430の服部尚貴がロッテラーを猛追する。すると、OPENINTERFACE TOM'S SC430のロッテラーは周回遅れと接触、タイヤがバーストしピットインを余儀なくされる。

優勝を飾ったBANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴/ピーター・ダンブレック)のマシン。高級感溢れるフロントグリルのデザインが美しい。
(写真提供:SUPER GT.net)
OPEN INTERFACE TOM'S SC430は脇阪にドライバー交替し、各車2回目のピットインを終えた時点で何とか2番手を走行するも2度のペナルティを受け、表彰台からも脱落してしまった(※)。そしてトップをその後も快走し続けたBANDAI DIREZZA SC430(服部/ダンブレック)がトップチェッカーを受け、レクサスSC430は今季2勝目をゲットした。2位にはMobil 1 SC(飯田/片岡)が入り、レクサスSC430は1-2フィニッシュとなった。

服部は10年ぶりの優勝、後の裁定で脇阪・ロッテラーは3位

Rd3富士500kmのGT500表彰台。3位は#23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生)が立っているが。。。
(写真提供:SUPER GT.net)
トップチェッカーを受けた服部尚貴は約10年ぶりのGT優勝となり、マシンを降りて大粒の涙をこぼした。最強を誇ったラーク・マクラーレンF1 GTRの時代から優勝が無かったのはとても意外である。

※レース中に危険行為に対する「35秒加算」のペナルティを受け後退した、
OPENINTERFACE TOM'S SC430(脇阪/ロッテラー)はチームから抗議が出され、審査が行われた。8月14日にJAFから裁定が下り、「35秒加算」のペナルティは取り消しとなり、OPEN INTERFACE TOM'S SC430は3位となった。

GT300はWILLCOM ADVAN VEMAC408Rが優勝!

VEMACの中でも最新型といえる408R。WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/八木宏之)はGT300ではお馴染みの実力派コンビだ。
(写真提供:SUPER GT.net)
GT300クラスはGT500に比べて実際の走行距離が短いため、1回ピットイン作戦のチームも現れた。PPからスタートしたプリベチューリッヒアップル紫電(高橋/加藤)はオープニングラップで他車と接触、後退してしまう。そんな中、MR-S、ポルシェ、フェラーリ、VEMACと様々な車種がめまぐるしく順位を入れ替えるGT300らしいレースが展開される中、激しいバトルを避けるかのようにピットインのタイミングを見計らったWILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原/八木)がトップでチェッカーフラッグ。様々な不確定要素が絡み合うGT300の難しい長距離レースを「タイムロスを少なくする」作戦ですり抜け、プッシュできるタイミングをうまく作り出し頭脳的な勝利を飾った。

【SUPER GT 2006 総集編】クイックリンク


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Rd4 JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA (セパン)
SUPER GTの予選方式 ~SUPER LAPの魅力~
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