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スバル・アイサイトの期待と失望(2ページ目)

「自動運転」が実用可能となれば、居眠り運転による事故や、燃費悪化も防ぐことが可能。楽なだけでなく、安全とエコを追求出来るから素晴らしい。ここで、スバルの『アイサイト』を紹介しておく。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

技術の進歩、ネックになるのは……

アイサイト
前方にクルマや障害物などを確認すると、まずはドライバーにアラートを出す。それでも回避操作がない場合は、自動ブレーキによって衝突被害の軽減を図る

アイサイトも馬に近い画像分析能力を持つ。先行車の距離や車間距離などを常時チェック。先行車が止まれば、そいつに合わせて止まってくれます。センターラインも常時チェック出来るため、レガシィの電動パワステと組み合わせれば、車線をキープすることだって簡単。ただ今回は行っていない。

なぜか? こらもう簡単。国交省の仕事は「技術の進化の足を引っ張ること」だからだ。国交省も自動運転を行いたいのだけれど、クルマ側だけで自己完結してしまったら自分達の仕事も無くなってしまう。役人達は道路にセンサーを埋めたり、外から電波でクルマをコントロールしようとしているのだ。

道路のインフラを構築すれば、必ず役人の仕事が増える。天下り団体だって複数必要になるだろう。クルマが自動運転されちゃ困るワケ。そんなこんなで、車線のキープはガンとして認めないそうな。すでに日産とホンダ、トヨタは車線キープの技術を持っているけれど、禁じ手にされてしまっている。

ちなみにスバルのアイサイトは安価なCCDカメラを使っているため、システム全体で10万円程度とリーズナブル。もし国交省が車線キープの制御も認めれば、現時点で馬程度の半自動運転が可能。0~100km/h程度の速度域までなら、手放し&足放しで運転出来てしまうのだから凄い!

こういった先端技術をドンドン実現していかないと、今や激化する一方の韓国や中国との自動車開発競争で勝負できなくなりつつある。価格じゃ勝てませんから。されど国交省は未だ規制規制規制。何を考えているのだろうか? 機能を絞られた新世代のアイサイトの技術を見て役所に失望しました。
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