見かけてショック
最高出力188ps、最大トルク230N・mを発揮。マニュアルモードを備えており、パドルシフトを使えば欧米での走行テストで鍛えられた、スポーティな走りが楽しめる |
先日のこと。おそらく国産車だろう正体不明の4ドアセダンを街中で見かけた。なんせジドウシャの知識でメシ食べているだけに、少しばかりショックを受けた次第。慌ててシロウトの如くリアのエンブレムを見て「これがキザシなのね!」とウナる。
このクルマ、東京モーターショーでお披露目されただけ。発表会も試乗会も行われなかったため、完全にノーマークだったのだ。イメージが湧かない皆さんも多いのではないだろうか? こらアカン、ということで試乗車を借りジックリ試乗してみた次第。
カラーはシルバーとホワイト、ブラックの3色。全て受注生産となっている。グレードは、FFと4WDの2つから選ぶことができる |
クルマの概要を説明しておくと、コンセプトは「主としてアメリカで販売するために開発したカムリやアコードと同クラスのセダン」といったところ。もちろんスズキの最上級モデルとなる。インドや将来的には中国市場も視野に入れているかもしれない。
今まで大きなクルマを作ったことがないスズキだけに、既存の車種をベースにすることは出来ず、プラットホームを新開発してます。ただボディサイズを見ると全長はライバル車より100mm程度短い4650mm。全幅も1820mmでやや狭め。
エンジン、トランスミッションはエスクードに搭載される2.4リッター直4の大改良仕様に6速マニュアルモード付きCVTが組み合わされ、FFの他4WD(何と今や稀少となったパートタイム式である!)もラインナップされる。乗るとどうか? スズキが初めて参入するアッパーミドルクラスということもあり「上手に仕上げられるものか?」。結論から言うと「大したものですね」。