ATかMTか、大いに悩め!
ルーフのロックはオート化されており、ソフトトップの使いやすさを更に高めた |
高速道路を降り、ワインディングロード風のテストコースでコーナーを楽しむ。2速ギアを選んでアクセル踏むと、336馬力の3.7リッターV6から「使い切れないほど」のパワーが出てくる。これぞ本格派スポーツカーの醍醐味でございます。
シフトダウンはシンクロレブコントロール(自動ヒール&トゥ)が作動し、見事に回転数を合わせてくれ気持ちいいっす! このエンジン唯一の弱点を挙げるなら「高回転域でやや不快な振動が出てくる」ことか。ただそこまで引っ張る機会などマレ。
用意されるトランスミッションは、シンクロレブコントロール付きの6速MTとマニュアルモード付きの7速ATの2種類 |
7速AT仕様車も試乗してみた。結論から書くと「性能的には全く文句なし!」。ロードスターのキャラクターを考えれば、マニュアルより好ましいかもしれない。このあたり、せっかくスポーツカーを買うのだから、大いに迷って欲しいと思う。
コーナリングはクーペボディのフェアレディZほど硬派じゃないものの、必要にして十分。このクルマの限界を試すのは容易じゃない。相当頑張ったつもりでも、ハンドル切っただけ曲がってくれることだろう。もちろん飛ばさなくたって楽しめる。
価格はベースグレードのマニュアルで435万7500円。基本的にこのモデルでもフル装備。7速ATの「バージョンT」(483万円)は、BOSEサウンドシステムやエアコン付きシートも標準装備になります。自分へのご褒美にどうぞ。
撮影:篠原晃一・カーセンサー