ライバル車は存在しない
タントの室内高の高さは継承しているものの、タント独自のスライド式のドアは採用されていない |
「タント エグゼ」はタントというネーミングこそついているものの、完全に別のクルマだと理解していい。タントというモデル、スペースユーティリティを極限まで追求しており、ドアがスライド式(片側のみ)。一方、エグゼを見ると、常識的な「開きドア」である。車重も60kg軽い。
じゃミニバンであるムーヴとどこが違うのかと言えば、車高にして10cm高く、重量で30~50kg重い点。いろんな意味でタントとムーヴの中間くらいに位置すると考えればよかろう。ちなみにエグゼのライバル車、他のメーカーに存在せず。ダイハツのオリジナルカテゴリーだということです。
子育てがターゲットのタントとは異なり、エグゼのターゲットは大人同士の交流を楽しむ男女。大人4人が快適に過ごせる室内空間を目指したという |
車内はどうか? さすがタント譲りの室内高を確保しており余裕タップリ! このあたりを「広い」と評価するか「ムダに広い」とするか迷うトコロ。私なら後者でございます。ムーヴやワゴンRの室内高ですら必要以上だと思う。多少左右方向はタイトながら、前後方向についちゃ単純に「広い」。
インテリアも高級感こそ無いけれど上々である。最上級グレードには天井やセンターコンソールなど3カ所にマリンブルーの「イルミネーション」が装備されており、運転席と助手席の間に点灯スイッチを設けている。開発担当者に聞くと「癒し効果を狙いました」。う~ん! 世の中変わったことを実感する。