最新型CVT仕様はいかに?
全体的にはエクステリアと同様に、丸みを帯びた親しみやすいフォルムとしながらも、横基調のデザインが室内空間の広さを強調する |
ショックアブソーバーの仕上がりがいいのだろう。路面からの細かいツキ上げを上手にシャットアウトしている。クルマの質感にウルサイ私でも納得してしまうほど。もちろん期待し過ぎれば「なんだよ」と思うだろうけれど、この価格帯のクルマとして評価したなら文句無し。
また、廉価グレードだと3速ATが普通ながら、新型アルトはキッチリ4速AT。730kgという軽いボディなので絶対的な動力性能も必要にして十分といった感じ。高速巡行時のエンジン音だって気にならない。驚くのが燃費。街中を普通に走って15km/Lを軽く超える。
続いて10%程度10・15モード燃費の良いCVT仕様を試す。低速/高速切り替え付きの最新型CVTということもあり、低速から高速まで常時最適なエンジン回転数を自動的にセレクトしてくれます。年間走行距離の多い人なら、4速ATより高い車両価格分のモトが取れるそうな。
ただ低速から高速側に切り替わる際(50~60km/h)、「ぎゅぅ」という音を出す。気にならないほど低い音で済んでいる車体もあるということだが、基本的に聞こえると思っていい。ダイハツのCVTも初期型は「キーン」という音を出した。このあたりは初物好きの甲斐性ということで……。
ちなみに新型アルトの商用車仕様「VP」の5速マニュアルは67万7250円。両席エアバッグやエアコン、パワードアロック、AM/FMラジオ、キーレスエントリーまで付く。
撮影:尾形和美・カーセンサー