MAZDA(マツダ)/アクセラ

プリウスの対極にある、アクセラの魅力(2ページ目)

マツダの主力モデルであるアクセラがモデルチェンジ。ハイブリッド技術ではなく、アイドリングシステムを採用することで、アクセラが本来持つ「走る楽しさ」を損なうことなく燃費を改善している。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

「お得」と「走り」、どっちを選ぶか?

アクセラ
ドライバーを包み込むようにレイアウトされたコックピットデザインが走る楽しさを演出する。また、クルマからドライバーに各種情報やフィードバックを的確に伝えるためのインターフェースを追求している

ちなみにプリウスとアクセラの車格は同じ。普通のガソリン車同士であれば、例えば車両価格を205万円に揃えるだけでよかった。されど燃費の差があまりに大きいと(プリウスとアクセラの場合、走行1万毎に4~5万円違ってくる)簡単じゃありません。

そのあたり、マツダも認識しているらしい。開発の最終段階まで、アクセラの最上級グレードであるアイドルストップ付き2リッター車の価格は210万円程度に想定していたらしい。先代アクセラの2リッターを見るとアイドルストップ無しで205万円程度。

アクセラ
189万円からという価格設定はプリウスショックの影響。燃費差を考慮すると、走行6万kmで205万円からのプリウスと横並びになる

マツダとしては実用燃費を10%以上改善出来るアイドルストップを5万円高で出せば売れるだろうと考えていたワケ。しかしアクセラより走行1万kmあたり4~5万円ガソリン代が安く済むプリウスが205万円という価格を付けたのだからタマらない。

急遽大幅に引き下げ、189万円という価格設定にしたのだった。この価格なら装備内容やガソリン代の差などを考慮しても勝負になるだろう、という判断のようだ。客観的に評価すると、走行6万km程度でプリウスと横並びになります。

以後、1万km毎にプリウスの方が4~5万ずつガソリン代でトクをする計算。このあたりを「伝統的な走る楽しさ」の評価と勘案しながらクルマ選びをすればいいと思う。参考までに書いておくと、20万円くらいアクセラが値引きしてくれると、10万kmまでは金額的にイーブンとなります。
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