TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

「トヨタ祭」の狼煙を上げる新型ウィッシュ

7シーターながらスポーティなスタイルで人気を博すウィッシュがフルモデルチェンジ。標準装備を充実させながら、優れた環境性能・高い動力性能を両立、おまけにプライスタグまで魅力的な一台だ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

値上げかと思いきや……

ウィッシュフロント
初のフルモデルチェンジとなる新型ウィッシュ。価格だけ見ると若干値上がりといった感じだが、標準装備の充実、環境性能・動力性能の向上には驚きを隠せない

新型プリウスの価格を205万円スタートとした結果、トヨタは多くのモデルの価格見直しを行わなければならなくなったに違いない。というか新型プリウスの価格、日本で販売されているクルマ全てに影響を与えたと思う。

そんな“大波”を受けた第一陣が、今回紹介するウィッシュである。今までの常識を破るメチャ安なのだ。これまでウィッシュの価格設定は唯一無二のライバルである「ホンダ・ストリーム」とガチ。ちなみにストリームの1.8リッターの価格を見ると、180万6000円から。一方、新型ウィッシュの価格は184万円スタート。これだけだと「若干値上げしましたね」。しかし!

装備内容をチェックして驚愕しましたね。なんせ従来型だとオプションだったサイド&カーテンエアバッグや、姿勢制御装置VSCが全グレード標準装備。この2つだけでもオプション装着したら15万円以上します。さらにさらに!

搭載されるエンジンが気合い入ってたりして。燃費とパワーの両立を狙った「バルブマチック」なのだ。その上でATにCVTを採用。これまた下を見て15万円分の価値がある。

贅沢な技術を投入した成果はキッチリ出ており、1.8リッターで144馬力を出しながら、10・15モード燃費は16km/L。このクラス最強と言われていたストリームの140馬力&14.8km/Lを余裕で凌いできた。

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