プリウスショックの影響大

ウィッシュリア
環境性能動力性能を両立する「バルブマチック」とCVTを組み合わせることで、先代に比べ燃費を最大15%向上。グリーン税制の減税措置にも適合している

ちなみに新型ウィッシュの開発を行っている時期、トヨタは明らかに値上げ路線を邁進していたと思う。普通のエンジン積んだ「ist」の1.5リッターでさえ165万9000円なんていう価格をつけてましたから。したがってウィッシュもサイドエアバッグとVSC分くらい上乗せした価格設定にしようと考えていたことだろう。

しかし、開発の最終段階で不況の洗礼を受けることになった。プリウスショックの影響だって大。客観的に評価すると、新型ウィッシュの価格、相場より20万円以上安いと思う。

新型ウィッシュはシャシを先代からキャリーオーバー(したがって車高は1550mm以下に抑えられなかった。3列目シートの居住性などもストリームに届いていない)しているなど有利な条件もあったろうけれど、商品力としちゃ文句なし。

ウィッシュインテリア
従来型ではオプションだった、VSC、サイド&カーテンシールドエアバッグ、運転席・助手席のアクティブヘッドレストを全車に標準装備。充実した装備を加味すると、相場より20万円以上安い価格設定となる

今後トヨタが出すクルマの大半が、新型プリウスの価格を前提としてくることだろう。こうなると厳しいのはライバルメーカー。すでにストリームの価格は、ウィッシュからすれば相当な割高になってしまった。

いや、価格だけでなく技術的なハードルも高い。1.8リッターのミニバンで10・15モード燃費が16km/L。1.5リッター級のコンパクトカーと同等の実用燃費だという。ライバルメーカーは真剣にならないと「トヨタ祭」になっちゃう可能性大。

【トヨタ ウィッシュ 関連記事】
新型ウィッシュはどこに向かう? (ミニバン・SUV)

撮影:尾形和美・カーセンサー
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。