TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

新型ウィッシュはどこに向かう?

見た目は変わった。とくに走りも注力された新型ウィッシュはトヨタらしく堅実に中身もステップアップ。今回の2代目WISHはとくに乗ってみないと分からないが、まずは概要を報告しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

走り重視の?新型ウィッシュ

フロントビュー
ウィッシュが2代目へと進化した。2.0Gの全長4590×全幅1695×全高1590mmのスリーサイズのように基本5ナンバーだが、1.8Sと2.0Zは3ナンバーになる。価格は184万~248万円。エンジンは1.8Lと2.0Lで全車CVTとの組み合わせ
ステーションワゴンを3列化したような「背低ミニバン」といえば、先代プレマシーやストリームなどが代表格だった。その前にもカローラスパシオのような先達もいたが、ブームになるほどの地位は確立できなかった。初代ストリームをコピーしたかのようなそっくりのボディサイズ、コンセプトの初代、つまり先代ウィッシュの登場時は思わず苦笑してしまったが、トヨタの小型3列ミニバンはカローラスパシオのように意外と古い。

いま5ナンバークラスのミニバンは、ヴォクシー&ノアなどの背高系ほどは売れていないから、2代目の「生きる道」を探すのは難しかったのだろうと想像してしまう。とはいってもランキング20位くらいには入るし、月販で6000台が目標だから冒険もしにくい。

3列シート車で驚愕させられるほどのハンドリングを持つのは現行ストリームだが、主査の方の説明だと新型ウィッシュもそちら方面に向いているらしい。単なる移動手段ではなく、「クルマは元気で楽しく」という想いを具現化したらしい。

広くなっていない?

リヤビュー
コンビネーションランプが縦型から横基調に変更された。エアロボディの1.8S、ワイドエアロボディの2.0Zの方が迫力はあるが、3ナンバーを超えるだけに自宅や街中の駐車場事情を鑑みてチョイスしたい
今回のフルモデルチェンジは、走ってナンボのようだから、停まっている状態での評価は難しい。実際に1列目から後へと順に座ってみると大きくなった感覚はなかった。パッケージングは、先代と比べてまったくといっていいほど変わっていない。それほど先代ウィッシュの車内スペースの効率が素晴らしいともいえるのだが、買い替えユーザーはその辺りを理解して購入しないと、「なんだ広くなっていないじゃん」ということになってしまう。もちろん、各シートの構造が改良され、乗り心地も向上しているから買い替えは待った!というわけではないが。

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