ライバルは国産車だけじゃない

クラウン アスリート

クラウン アスリート

クラウンのメインターゲットである60歳前後の人であれば、購入時の競合は国産車だと思う。しかしオールアバウトを読んでいるような人達からすれば、同じような予算で購入出来るBMWなども考えることだろう。なかでもナビまで標準装備して470万円の320dあたりは、クラウンの主力グレードとなるハイブリッドと燃費でもイーブンだ。

実際、クラウンの売れ筋グレードとなっている『アスリートS』の価格は469万円。装備もバイキセノン(ロー&ハイビーム両方HIDライト)や、アルミホイール、純正ナビ、安全装備など含めフル装備。実用燃費はクラウンが15%くらい良いものの、ガソリンより15%前後安価な軽油を燃料にするディーゼルだけにコスト的にイーブン。

車格で考えれば、本来ならクラウンの方がワンランク上。ただ3シリーズはフルモデルチェンジの度に大きくなっており、全長こそクラウンより270mm短いものの、車幅は同じ1800mm。車内スペースに大きな影響を与えるホイールベース(前輪から後輪までの距離)も40mmしか違わない。リアシートの広さで少しクラウン優勢です。

輸入車好きも納得できる乗り心地

乗り心地はBMW優勢

乗り心地はBMW優勢

乗り比べるとどうか? 乗り心地はBMW優勢。ただ今までのトヨタ車をBMWと比べたら圧倒的に厳しい評価だったものの、新しいクラウンになって肉薄した。路面の継ぎ目など大きめの入力を受けたような時はBMWを凌ぐところまで届いていないものの、普通に走っている限り、輸入車を乗り継いできたような人だって納得出来ると思う。

動力性能はキャラが随分違う。クラウンに乗ると「典型的なトヨタ式のハイブリッドですね」。プリウスと同じ走りをイメージして頂ければOK。すなわちアクセル踏むとモーターだけで走り出し、タイヤが4~5回転したタイミングでエンジン始動。そこからモーターとエンジンのパワーを最適な効率で使って走るというもの。

静寂さを期待すると、少しばかりガッカリするかも

静寂さを期待すると、少しばかりガッカリするかも

プリウスの1800cより排気量の大きい2500ccエンジンを搭載しているけれど、車重もプリウスより300kg近く重い。それでいてモーターでアシスト出来るパワーがプリウスと同等。さすがに静かさや滑らかさは少し上質になるが、クラウンだからと静寂さを期待して乗ると、少しばかりガッカリするかもしれません。

ガソリン車なら4リッターエンジンに匹敵するトルクを出す320dに乗り換えてアクセル踏むと、グイグイ加速する。クラウンハイブリッドだって十分な速さを見せるが、320dの方はさらに力強い。しかもダイレクトにエンジンフィールを伝えてくるため、手応えあります。クルマ好きなら320dを好むと思う。

ピンクは2013年末に発売予定の特別色

ピンクは2013年末に発売予定の特別色

もちろん日本のユーザーはクラウンHVを選ぶ人が多いだろうけれど、同じ予算で同じくらいECOで魅力的なクルマも買えることを知っておいて損ないと考えます。クラウンのフロントデザインが好きで好きで辛抱たまらない、というなら、迷うことなくどうぞ! BMWのディーラーで「クラウンと迷っている」と言えば、良い条件を出してくれる?
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