人によっては納得できないかも
初代よりも格段に快適性が増した二列目シート。長身の人にはまだ少し物足りない面もあるが、出来栄えはかなりいい |
続いて新型アルファードのセールスポイントになっている「エグゼクティブパワーシート」なる最上級グレード用の足置き付き豪華シートと、16チャンネルアンプ+18スピーカーのオーディオを味見してみた。
シートは長距離国際線用ビジネスシートを一回りコンパクトにしたような雰囲気。私の身長だと足置きの機能がやや物足りないけれど、相当良く出来ている。このシートに座りながら、映画など見ていれば4~5時間くらいの移動はあっと言う間。
オーディオについちゃ「普通の人なら大満足でしょう!」レベル。されど私のようなアンポンタンだと絶対的なアンプの出力が足りないようで(大出力アンプを付けたら内装材が震える?)、決定的な満足度は得られず。
エアロパーツと18インチアルミホイールを採用したSシリーズ。350Sと240Sの二つのラインナップがある |
新型アルファードの評価は、クルマに対する要求レベルで大きく変わってくるんじゃなかろうか。実際、このくらい仕上がっていれば、95%以上の人が「大満足」という判定を下すに違いない。
しかしクルマ通やクルマに夢を持っている人だと、全ての点で90%という感じ。つまり「少し納得できない」という判定になってしまう。とは言えウルサイ人達を100%満足させようとしたら、おそらくコスト的に折り合いが付かなくなる。
ネッツ店で販売を行う兄弟車のヴェルファイア。力強さを感じさせる若者向けのデザインである |
以下、無視していただきたく。時代錯誤のクルマ好きにとっては、新型アルファードよりハイエースの方が光って見えます。
撮影:尾形和美・カーセンサー