2010年には買えるかも
走行試験を行う、プリウスベースのプラグインハイブリッド車。カギは、リチウムイオン電池の開発 |
すでにトヨタはプリウスベースのプラグインハイブリッド車で、走行実証試験を開始している。先日、試験車に試乗してみた。といっても現行プリウスに搭載しているニッケル水素電池の量を2倍にしただけ(無充電走行可能距離10km程度)。
絶対的な動力性能からすれば、何ら不満無し! 一般的な交通の流れであれば余裕でこなす。高速道路やキツい登り坂など負荷が大きくなると(バッテリー残量減少時も自動的にエンジン掛かる)、普通のプリウスと同じく76馬力のエンジン始動。68馬力のモーターと協調するため、元気一杯になる。
市販に当たってのハードルは一つ。「リチウムイオン電池の実用化」だ。容量の小さいニッケル水素電池だとEV走行距離が十分確保出来ない。現在開発中のリチウムイオンバッテリーさえ実用化出来たなら、すぐにでも市販可能だと思う。2009年登場の次期型プリウスには間に合わないだろうけれど、トヨタ渡辺社長のコメントによれば「2010年には売りたいです」。
参考までに書いておくと、外部電源コードを挿しておけば乗る前にエアコンで室内を冷やしたり、寒冷地なら冷却水を温めておくことも可能。家庭用の太陽光発電装置と組み合わせることにより外部から電気を買わずにクルマを走らせる、なんてECOな時代さえ遠くないかもしれない。