新型istの謎を解くカギは、米国にあり(2ページ目)

アメリカ人にはジャストサイズ

新型の居住スペースはアメリカ人も納得!?

なぜか？　あまり知られていないが、トヨタはアメリカで「サイオン」という若者向けの新しい販売チャネルを立ち上げた。先代istをサイオンで販売していたのだけれど、いかんせん室内狭過ぎ。リアシートなんか日本人でさえ使い物にならないレベルでしたから。当然ながらフルモデルチェンジを期にボディの大型化を狙ったに違いない。

新型istをチェックしてみたら、なるほどボディは大きくなり、リアシートも成人男性が座れるようになった。というか、新型istくらいの居住性がないとアメリカじゃ通用しないと思う。強い存在感を持つデザインを含め、いろんな意味でアメリカを意識している感じ。

ちなみに1.8リッターエンジン搭載車のATが今や旧式になった４速ATを採用しているのも、アメリカ市場の関係である。日本向けのistだけCVTを採用すると、コストアップになるからだ。istを買うユーザー層なら４速ATで文句出まい！　と見切ったワケ。

1.5リッターはＣＶＴ、1.8リッターは4ATを採用

トヨタらしいのは、AT起因のコストダウン効果を頒価にも反映させており、1.5リッターと1.8リッターの価格差を10万5000円に抑えたこと。しかも1.8リッターは４万950円相当のスマートエントリー（キーを挿さずにドアロックの施錠＆解除とエンジン始動可能）が標準装備されるため、実質的に６万5000円差。

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