おすすめはアウトバックの2.5Lモデル
マイナーチェンジしたレガシィ(現行モデルになって3回目の変更なのでD型と呼ばれる)の試乗レポートをお届けしたい。まず全般的な印象は「PRしていないものの、予想してた以上にいろいろ変わっていますね!」。左右席独立で温度設定できるようになったエアコンスイッチが付くセンターコンソールやステアリング形状、ダッシュボード、マッキントッシュのスイッチ類に至るまで新設計となっている。車体関係もリアサスペンションの取り付け部の剛性アップに始まり、ターボチャージャーの形状変更なども行われた。前回「D型レガシィの魅力はSIドライブだけじゃないと思う」と紹介したけれど、改めてそう感じた次第。
全てのエンジンバリエーションに試乗してみた(詳細を見たい方は6月16日売り号のアクティブ・ヴィークル誌をどうぞ)。エンジンについては「SIドライブの”S♯”を選んだ際のアクセルレスポンスと2,5リッターの低中速トルク」を評価したい。
アクセルレスポンス、ハッキリ進化しました。3リッターもGTも、アクセル踏むや瞬時に反応。意のままにパワーを引き出せる。丁寧な乗り方をすれば燃費も悪化しないとのこと。私など常時”S♯”にしたいくらいである。2,5リッターは常用回転域でのパフォーマンスがググッと向上。これまで若干物足りなさを感じたアウトバックのベーシッググレードも、ストレス無く乗れるようになった。
個人的に高く評価したいのは走りのクオリティ(気持ちよさや高級感、楽しさの総合評価みたいなもの)。リアサスペンション回りの大幅な補強をしたのが利いているそうな。この差、試乗するとコーナリング時にはスタビリティとコントロール性の向上で。真っ直ぐ走っているときも乗り心地の良さとして感じることだろう。
レガシィのA型に乗っている人なら「ハッキリ解る!」し、C型ユーザーでも「質感が上がりましたね」と実感するハズ。残念ながらビルシュタイン製ダンパーを使っているグレードの”進化率”のみ、期待に届いておらず。もちろん良いのだけれど、国産ダンパー採用グレードとの質感の差をもっと感じさせて欲しい。
イマイチカッコよくないのがスペックBとアウトバックのフロントグリル |
おすすめグレードは、2リッターターボと2,5リッター搭載モデル。コストパフォーマンスの高い2リッターのシングルカムエンジン搭載モデルも魅力大。自分で買うなら標準のGTです。