今のままだと「期待してたよりワクワクしない」かも…
新型スイフトスポーツに対する期待値は驚くほど高い! 確かに現行スイフトの仕上がりが良く、加えて雑誌も大いに盛り上げるモノだから「さぞ凄いクルマになるんじゃないか?」と皆さん持っていることだろう。マフラーも2本出しにして頑張ってはいるのだが、排気音が大きいだけ |
そんなイメージで新型スイフトスポーツに乗ると「ややや! トンがって無いじゃないの!」と感じるハズ。エンジンは1.5リッターをそのまま排気量アップしたようなフィーリングだし、ハンドリングもシャープというよりGTカー的。高回転型エンジン+キビキビ曲がってくれるヤンチャなコンパクトスポーツでなく、質感を追求した大人のクルマなのである。
最近の自動車雑誌はデビュー直後のクルマに極めて甘いため、次号の評価を見るとベタ誉め確実。されど現実は厳しい。このままでは2~3ヶ月したらクルマ好きが興味を示さなくなってしまい、結果ほとんど露出しなくなるかと。サーキットを走っても、それほどタイム出ないだろう。
専用の1.6リットルエンジンを搭載している。乗りやすいエンジンだが、キレはいまひとつ |
足回りはブッシュとエンジンマウントを固めるだけでガラリとイメージが変わるに違いない。現状では柔らかいブッシュとマウントに、良質のダンパー(欧州工場製のテネコ)を組み合わせているため、優等生になってしまった。つまり全体的に「ワイルドさ」を出してやれば良いだけ。逆にスイフトスポーツを買って「もっと元気なクルマにしたい!」と感じたなら、ぜひともJWRC車を開発している『スズキスポーツ』から出るパーツを組み込んで欲しい。ベースモデルがいいため、手を加えれば加えるほど楽しいクルマに仕上がることだろう。エクステリアもラリーカー風にすれば文句なし! 久々に遊べるクルマだと思う。
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旧型スイフトスポーツはこんなクルマだった