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居住性と開放感では圧倒的なパフォーマンス! エアウェイブはナイスな道具

エアウェイブはフィットベースのモデルながら、実車を見ると全然違うクルマに見える。何より大きい。運転席を身長183cmのポジションに合わせても、リアシートに大柄な成人男性が座れるのだ

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

広さと開放感はピカイチ!でも、走りは個性が無い…

フィットベースのモデルながら、実車を見ると全然違うクルマに見える。何より大きい。全長4350mm×全幅1695mmと、シビックベースのステーションワゴンだったオルティアの後継車としてもおかしくないサイズを持つ。しかもリアシートにキチンと成人男性が座れる上、ラゲッジスペースもミドルクラスより広いそうな。

オプション設定されるスカイルーフはハメ殺しのガラスルーフだが、開ければ開放感は一段と高まるおすすめの装備。お値段は10.5万円高となる。
ドライビングポジションは完全に乗用車的。頭上のスペースに必要以上の余裕持つミニバンと違い、タイト感がある。エアウェブ最大の売りが「圧倒的な開放感と快適性を両立したスカイルーフ」だと思う。確かに大きい! 前方はルーフの始まるところからガラスになっており、3分の2くらいの面積がガラスというイメージ。

リアシートに座ってみたら、驚くほどの開放感である。濃色ガラスに見えるけれど、室内からは明るくて開放的。運転席に座っていても空が見えちゃう! もう一つの大きなポイントが「室内の使い勝手」。というか絶対的な広さ。とにかく広いのだ! ジャマな燃料タンクを運転席シートの下に設置した結果、キャビンスペースの自由度は大幅に上がった。


居住性もコンパクトワゴンクラスでは最大級。
運転席を身長183cmのポジションに合わせても、リアシートに大柄な成人男性が座れるのだ。さらにリアシート使った状態でも970mmに達するラゲッジスペースを残す。ライバルの数値と比べてみると広さが解る。これまたミドルクラスステーションワゴンの水準を凌ぐのだ。

試乗してみた。車重1160kgは「驚異的な軽さ」と言われるカローラ・フィールダーの1120kgより重いものの、ウイングロードなどのライバルと比べれば同等。いや、最も新しい衝突安全性を有すモデルだと考えれば納得できる。加えて最適のギアレシオを選択するCVTなのでパワー不足感無し。

普通に加速してみると、ウルトラスムーズである。アクセル開度によって使う回転数は違うものの、一定の回転数をキープしたまま速度だけ上がっていく。急な加速を要求すべくアクセル全開にすると、これまた自然な感覚でギアレシオをダウンさせつつエンジン回転が上昇。ここまで仕上がっていれば伝達効率よくスムーズなCVTの良さばかり目立つ。

フィットのように後席の座面を跳ね上げてモノを置くことも可能
このクルマにとってあまり関係ないと思われるハンドリングだが、緊急回避操作した時の反応をチェックしてみた。全体的な印象は「必要にして十分なキャパシティを持っている」というイメージ。ただ「最高か?」と聞かれると若干物足りない面も出てくる。フィットをベースにしているためか、リアサスの横剛性が足りない感じ。

したがってハンドル握っていても、シャッキリ感じない。つまり乗って楽しいクルマじゃないということ。クルマを道具と割り切れる人なら問題ないだろうけれど、クルマ好きにとってみると「個性的」は重要な判断基準。良いクルマなれど、クルマ雑誌を買うような人なら味の薄さが気になるかもしれない。

関連サイト
ホンダ・エアウェイブ(All Aboutコンパクトカー)
エアウェイブの狙い目グレード(All Aboutクルマの賢い買い方・売り方
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