SUBARU(スバル)/スバル車の最新情報・試乗インプレッション

小さいことの価値を追求した現代版“てんとう虫” スバルR1デビュー(2ページ目)

1人で乗る機会の多い軽自動車に必要なサイズはどれくらいなのか? 考えた末に導き出された数字は、現行型軽自動車のほぼ全てが採用する3395mmより110mmも短い3285mm。パーソナルカーの新基準を目指す!

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

軽自動車の域を超える質感高いインテリア

R2との差別化を図るためメーターパネルを新設計。
 さらに特徴的なのはインテリア。ブラックとレッドでコーディネートされた斬新な室内を見た時点で、多くの人がR1が単なる軽自動車ではなく、スペシャリティクーペのような姿勢で開発されていることを実感するだろう。表面にマット仕上げを施した柔らかい手触りのインストルメントパネルや、目盛り数値が自己発光するエレクトロルミネセント独立3眼メーター(エンジン始動と同時にすべての指針がMAXまで振れるオープニングセレモニー付)などにより、並のコンパクトカー以上の高い質感が与えられている。もちろん、前席シートスペースは大柄な男性が座っても全く不満のない広さを確保。さらに運転席側には無段階で座面の高さ調整が可能なダイヤル式シートリフターを装備しているから、ドライバーの好みや体型に合わせたドライビングポジションに調整することも簡単。積極的なドライビングを楽しむ空間として相応しい仕上がりだと言える。
 リアシートはシートバックを倒してラゲッジデッキとして使用するのが通常モード。大型トランクもしっかり納まるから、日常生活における荷物程度ならこれで十分だろう。もし、ゴルフバッグやスノーボードなどの長尺物を積みたいときは、助手席シートバックを前に倒すこともできるから、意外と許容範囲は広いと言えるかもしれない。
軽い衝撃なら復元できるという樹脂製リアゲート。

 エンジンとミッションはR2(R)のものをキャリーオーバー。当然、燃費自慢のR2のDNAをしっかり受け継いでいるから、R1の燃費も10・15モードで24km/Lを達成。燃費の良い走行をしているとメーター内にECOランプが点灯し、ドライバーに知られてくれるInfo-ECO機能も装備。R2で高い評価を得ている実用燃費を、さらに伸ばしているそうな。
 小さいクルマならではの便利さや経済性を見直した上で、現代のパーソナルカーとして求められる高い所有満足度を与えられたR1が、肥大化の一途を辿ってきた軽自動車界にどんな新風を吹き込むのか? 今後の動向に大いに注目したい。

関連サイト
R1
スバル公式HP
All About SUBARU R1・SUBARU R2
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