
走りはどうか? 以前より国産コンパクトカーのナンバーワンと言い続けてきたデミオの運動神経の良さをそのまま継承。かなりのハイペースで攻めても、狙ったラインにキッチリとフロントが入っていく気持ち良さはまさにマツダ印。テネコ(モンロー)のベルギー工場産ダンパーを使ったサスペンションがしっかり機能し、しっとりとした乗り心地とデミオ以上の路面追従性を生んでいる。ただ、コーナーリング時にタイヤが発するノイズは少々大きめ。デミオのスポーツと同じトーヨー製を履いているのだけれど、タイヤを替えるだけでもっと上質な乗り心地になること間違いいだろう。まあ、音楽聴きながらのドライブじゃ気にならないレベルですけど。
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装備面で注目したいのは、20GBのハードディスクを内蔵したミュージックHDDという新しいタイプのオーディオシステム。お気に入りの曲を約3000曲も録音できるので、車内にCDなどを大量に置いておく必要がなく選曲も極めてスムーズ。しかも、付属のワイヤレスリモコンを使ってリアシートからも操作可能。今後一層普及するであろう、カーマルチメディア化の主流になっていくかもしれない。
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試乗を終え、やっぱりマツダのクルマはドンドン良くなってきているなと思った。ベリーサも初めこそペース上がらないかも知れないけれど、デザインと商品企画が認められ、街中で少しづつ見かけるようになれば成功するだけの資質を十分持ってると思う。