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前回の東京モーターショーにも出展され、大いに人気を集めたフェアレディZが、7月30日発表された。驚くべきは価格設定。ベースグレードでさえ先代フェアレディZのターボ仕様に匹敵する最高出力280馬力/最大トルク37kgmの3,5リッターV6エンジンを搭載。新開発の6速ミッションや17インチのアルミホイールまで標準装備して300万円(5速ATは10万円高の310万円)なのだ。
つまり先代のターボエンジン搭載車以上のスペックを持ちながら、ターボ無しモデルより10%以上安くなったということ。本格的なスポーツモデルとしては、望外の価格設定だと思う。製造原価低減努力が利いているのだろう。
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強力なのが最大トルク。先代300ZXターボで39.6kgmだったから、いかに頑張ったエンジンなのか解っていただけるだろう。新世紀のスポーツカーらしく、排気ガスレベルは☆三つ(超-低排出ガス)。実用燃費も従来型のターボより20%程度向上しているそうな。クリーンな排気ガスと、燃費の良さも今やスポーツカーにとって重要なこと。輸出仕様の最高速は250kmに届くんじゃなかろうか。