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もう少し具体的な説明をしたい。フロントグリルの中には「ミリ波レーダー」と呼ばれる、けっこう本格的なレーダーが埋め込まれている。このレーダー、軍事技術を使ったもので極めて高性能。1秒間に200回も前方をサーチしているそうな。これで前方のチェックを絶えず行う。オートクルーズモードにすればレーダーが作動。先行車がいなければ、設定された速度で巡航し、自車より遅い速度で走る先行車に追いつくと、自動的に一定の車間距離をキープする。もし先行車がブレーキを掛ければ、1秒間に200回も車間距離の計測を行っているため、瞬時にこちらも自動でブレーキが掛かるから、たいしたもの。追突する危険性はほぼ無い。
車線を見ているのはルームミラー上部に設置されたCCDカメラである。人間の目と同じように白線を判別。自車の位置を常時測定して、その情報をコンピューターに流す。右や左に寄ると、コンピュータは「元に戻れ」という信号をハンドル部分に装着されたモーターに送り、車線をキープするというシステム。つまりカメラで車線を見て、レーダー使って前を監視しているのだ。日産の技術者によれば「キツいカーブや低速度でも自動運転することは出来るけれど、運輸省の認可が降りず断念しました」という。現在のシステムだと、急なカーブや強い横風を受けると自動運転は解除されてしまう。また、セット出来る速度は65~100kmの範囲。
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関連サイト:日産自動車オフィシャルサイト