金沢のグルメ(2ページ目)

「十月亭（じゅうがつや）」茶屋街で味わえる料亭の味

金沢の観光スポットのひとつ、ひがし茶屋街。紅柄格子があしらわれた建物が軒を連ねる風情ある街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。お茶屋とは芸妓衆が謡や舞、琴など高度な教養が必要とされる芸を披露するところで、格式ある社交場です。現在はカフェやお土産店として利用されている建物が増え、その中の一つ、十月亭は築140年以上のお茶屋を改装した料亭です。

中に一歩入ると、そこは異空間。上質の日本家屋の良さが歴史の重みと共に、外部の喧騒から切り離された趣のある世界にいざなってくれます。


建物もさることながら、店を手がけているのは金沢の料亭「銭屋（ぜにや）」で、料理も趣向をこらしたものが楽しめます。

昼の部のおすすめは竹かご弁当（2750円）。季節にあった加賀野菜や魚が焼き物や焚き合わせなどになり、竹かごの器に凝縮してつめられているのです。また、金沢の郷土料理・治部煮がメインの治部煮御膳（1890円）なども用意されています。

また、夜の部は懐石料理が6300円、8400円、1万500円と3コースありますが、人気なのは8400円のコースです。



ところでひがし茶屋街は着物の似合う街で、最近では近くの宇多須（うたす）神社で結婚式を挙げて、街を歩き、十月亭で披露宴をするカップルもいます。しかも地元の人に限らないそう。いろいろな形で現代の人たちにもひがし茶屋街の魅力が発信されています。

■ひがしの茶屋街 十月亭（じゅうがつや）
住所：石川県金沢市東山1-26-16
TEL：076-253-3321
営業時間：11:30～15:00、18:00～22:00
定休日：水曜
アクセス：金沢駅から城下まち金沢周遊バスで約12分橋場町（交番前）下車徒歩約5分