カラーコーディネート/カラーコーディネート関連情報

動と静が織りなす2010春夏カラートレンド(3ページ目)

2010春夏のカラートレンドは、昨シーズンの黒から一転して、動的な明るい色に注目が集まっています。しかし、メイントレンドは、静的なイメージのカラーグループです。2010春夏のカラートレンドを探ります!

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

深みのある色/渋みのある色が映し出す「静」のトレンド


あなたの一票では、「動」的なイメージをもつ、明るい色/鮮やかな色を支持する人が多かったのですが、2010年春夏シーズンのメイントレンドは、「静」的な方向性にあります。インターカラーは、2010年春夏のカラートレンドして、5つのカラーグループをあげています。このうち2つが「静」的なイメージを表現するもので、ブラウン系のアースカラーブルー系を中心とするクールカラー色みのないニュートラルカラーで構成されています。

■深みのある色
深みのある色

ブラウン系のアースカラーのグループに加えて、2010年春夏シーズンは、ブルー系のネイビー(紺)に注目が集まっています。大地のイメージにつながるアースカラーや、水や空気のイメージにつながるブルー系は、自然な(natural)なイメージを表現します。今シーズンは特に、「触れる(material)」素材のイメージの表現が重視されています。


■渋みのある色
ブルー
2010年春夏シーズンの色使いのメイントレンドは「静」の方向になり、強い色を「弱くする」「薄める」「明るくする」傾向が見受けられます。実質的なトップトレンドとなるベーシックカラーは、白く晒された色。ホワイト、オフホワイトからライトグレー、ライトベージュにかけての明るいニュートラルカラーに注目が集まっています。
サブトレンドとして、粉っぽい、少しグレイッシュな(灰色みの)パステルカラーに注目が集まっており、いずれもクールな色みが感じられるのが特徴です。このような渋みのある色が映し出すのは、ゆっくり(slow)、減らす(less)、普通の(normality)といった、今の時代の空気ではないでしょうか。


2010年、あなたはどんな色にしたいですか?身につけるファッションの色や身の回りの環境の色が、あなたの目標を達成するために、力を与えてくれることもあるでしょう。色は思考に影響を与え、行動を変え、そして反応を引き起こします。私たちそのものが「色」なのです。


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