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夏のカラーコーディネートにおすすめ!夏にぴったりの配色とは?

カラーコーディネートの知識を活かして夏らしい鮮やかな色をおしゃれに着こなすために、色×色コーディネート(2色配色)の基本をご紹介します。3つ目の色を加えて、センスよく見せる2つのテクニック、アクセントカラーとセパレーションカラーも解説!

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

真夏の日差しに映える、鮮やかな色を着こなしましょう。

真夏の日差しに映える、鮮やかな色を着こなしましょう。

真夏へ向かう季節は、鮮やかな夏らしい色をおしゃれに着こなしたいもの。派手な色は苦手という方も、セールなどを利用して、気になる色のアイテムをワードローブに加えてみませんか?

今回は、色×色コーディネート(2色配色)の基本と、3つ目の色を加えて、さらにセンスアップするための配色テクニックをご紹介します。
   

カラーコーディネート、色×色の基本は、色相差

色×色コーディネート(2色配色)の基本となる色相環を理解しましょう。

色×色コーディネート(2色配色)の基本となる色相環を理解しましょう。

色相とは、赤、青、黄といった色みの違いのこと。上の図にように、赤、オレンジ、黄色……というように、近い色を隣同士にならべていくと色相環になります。

色×色コーディネート(2色配色)とは、色相差から考える配色テクニックのこと。色相差のない同一色相配色、色相差60度程度の類似色相配色、色相差150度以上の反対色相配色という3つの組み合わせが基本となります。
 

カラーコーディネートにおけるアクセント効果とセパレーション効果

色×色コーディネートに、3つ目の色を加えるとき、ぜひ覚えておきたいのが、アクセント効果とセパレーション効果です。

アクセントとは、「強調する」「引き立たせる」などの意味があります。アクセント効果とは、平凡な配色に少量の対照的な色を加えて、全体の調子を高める配色技法です。

一方、セパレーションとは、「分離させる」「引き離す」という意味があります。セパレーション効果とは、接し合う色と色の間にセパレーションカラー(分離色)を1色挿入することによって、調和を図る技法です。
 

カラーコーディネート、夏の配色1:同一色相(色相差0度)

同一色相配色とは、色相差が0度の組み合わせのこと

同一色相配色とは、色相差が0度の組み合わせのこと

マゼンタとは、鮮やかな赤紫のこと。このマゼンタを基準に、同じ色相のオーキッドピンクを組み合わせると、色相差0の同一色相配色となります。

■オーキッドピンク&マゼンタ
オーキッドピンク、マゼンタ

オーキッドピンク、マゼンタ

同じ色相に、明度や彩度で濃淡をつけた色の組み合わせなので、穏やかで上品ですが、どこか物足りない印象が感じられるのではないでしょうか。

■アクセント効果
オーキッドピンク、パイングリーン、マゼンタ

オーキッドピンク、パイングリーン、マゼンタ

赤紫と対照的な色相、青緑から、深みのあるパイングリーンを合わせました。アクセント効果によって、平凡になりがちな配色にメリハリが生まれます。

■セパレーション効果
オーキッドピンク、フレンチグレイ、マゼンタ

オーキッドピンク、フレンチグレイ、マゼンタ

無彩色のフレンチグレイを挿入すると、セパレーション効果によって、オーキッドピンクとマゼンタ、2つの色の違いが引き立ちます。
 

カラーコーディネート、夏の配色2:類似色相(色相差30度前後)

類似色相配色とは、色相差が30度前後の組み合わせのこと

類似色相配色とは、色相差が30度前後の組み合わせのこと

夏はブルーやグリーンといった寒色系を取り入れて、見た目に涼やかな印象を演出したいものです。スカイブルーとターコイズは、色相差30度の関係にある、類似色相配色です。

■スカイブルー&ターコイズ
スカイブルー、ターコイズ

スカイブルー、ターコイズ

スカイブルーとターコイズは、お互いの色みを含んでいるので、まとまりやすい反面、平凡で単調に感じられることもあります。

■アクセント効果
スカイブルー、ブラウン、ターコイズ

スカイブルー、ブラウン、ターコイズ

スカイブルーとターコイズとは対照的な色相、オレンジから、暗いブラウンを合わせました。アクセント効果によって、平凡になりがちな配色に個性が生まれます。

■セパレーション効果
スカイブルー、パールグレイ、ターコイズ

スカイブルー、パールグレイ、ターコイズ

無彩色のパールグレイを挿入すると、セパレーション効果によって、スカイブルーとターコイズ、2つの色の違いが際立つでしょう。
 

カラーコーディネート、夏の配色3:反対色相(色相差150度超)

反対色相配色とは、色相差が150度超の組み合わせのこと

反対色相配色とは、色相差が150度超の組み合わせのこと

イエローは、有彩色の中で最も明るい色。色相環の反対側にある色を反対色といいます。

■イエロー&ミディアムバイオレット
イエロー、ミディアムバイオレット

イエロー、ミディアムバイオレット

反対色相配色の中でも、彩度の高い鮮やかな色の組み合わせは、お互いの色を鮮やかに引き立てる反面、強烈な印象を与えます。

■配色バランスによる調整
イエローとミディアムバイオレットの割合を、2対8、もしくは、3対7くらいに

イエローとミディアムバイオレットの割合を、2対8、もしくは、3対7くらいに

反対色相配色は、アクセント効果を狙うより、色の分量に変化をつけて、躍動感や明快な印象を活かしましょう。

■セパレーション効果
イエロー、ブラック、ミディアムバイオレット

イエロー、ブラック、ミディアムバイオレット

無彩色の黒を挿入すると、セパレーション効果によって、強烈な対比関係がやわらぎ、新たな調和が生まれます。

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