カラードストーンの組み合わせ
―――色(素材)の組み合わせについてルールはありますか?
高瀬:特にルールはないと思います。各アーティストが感じたままに製作しているようです。ただ、ビーズワークは各部族ごとに伝統的な配色があるのでルールがあります。ターコイズは目立つ石なのでメインにしろ、ポイントにしろ合わせやすいですね。ただ、半輝石などのカラードストーンと合わせる場合はジュエリー全体のバランスを考えないと難しいです。また、皮革とシルバーは相性がいいので、もちろんターコイズとの相性もいいです。濃い色のウッド(コナウッド、アイアンウッドなど)も、ターコイズと合わせるといい感じになります。
インレイのプレスレット(画像をクリックすると大きな画像がご覧になれます。) |
高瀬:今年の秋冬はデコラティブな服がいい感じなので、ジュエリーも大振りのアクセが良いと思います。昔の貴族たちが身につけていたような大きめの半輝石を使ったクラウンジュエリーや、ネイティブアメリカンジュエリーではターコイズだけではなく、インレイ(象嵌細工)のように他の石とあわせたジュエリーがいいと思います。特にウッドと合わせたインレイはシックな感じでいいですよ。
―――インレイは色あわせが素敵ですね。それでは引き続き、次回の記事でインレイの魅力をご紹介いただきたいと思います。
プロフィール
高瀬豪太さん ネイティブアメリカンの思想に共感し、ジュエリーアーティストへ。 |
SUNSHINE工房 代表
1988年、写真の勉強のためロスアンジェルスに留学。
1993年、サンタモニカカレッジでArt Jewelryの勉強をしたことをきっかけに、カメラマン志望からジュエリーアーティストへ。
1995年、宝石鑑定士の資格を取得。ジュエリー製作の専門学校ボブヘイゼルタインジュエリースクールで学ぶ。コロラド州のベンナイトホースでネイティブアメリカンのインレイ技法を習得。ロスアンジェルスでサンシャイン工房(ジュエリ―製作・卸業・教室)を創立。
1998年、帰国。岡山県美作町で工房・教室を開設。
2002年、岡山市奉還町で工房・教室を開設。
2002年~2004年、メタルアート展に出品。
現在 ネイティブアメリカンの思想からくるデザインや技法と西海岸のカルチャーを融合した新しい作品を製作している。関西を中心に全国10店舗で展開中。
『現代日本のクラフトVol.1
Art box in Japan』
人間国宝から現在活躍中の工芸家まで、130名の作家の作品が掲載された年鑑タイプの作品集。高瀬さんの作品も掲載されています。
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