間違った!では済まされない?誤発注に気をつけて
オンライントレードは、すべて自分の意思で銘柄を選び、買うタイミングをはかり、注文を出していくので、すべてが自分の責任ということになります。これを「自己責任の原則」をいうような呼び方をしますが、儲かろうが損をしようが、それは自分の責任ということは、絶対に忘れてはいけません。オンライントレードだけではなく、投資という分野では、自己責任で行うのが鉄則。
銘柄選びや相場の読みがはずれるなどの要因で負けるのは誰もが経験することですが、うっかりミスで損をこうむってしまうこともあります。その代表的なものが誤発注。つまり、間違って注文を出してしまうこと。
誤発注に関しては、2005年12月8日に起きたジェイコムショックのような、株式市場に大きな影響を与えるものから、個人的なものまであるとは思いますが、基本的には損をすることになります。
たとえば、100株の注文を出すところを1000株で注文を出してしまって、その後株価が下がったら、損失も10倍になります。特に慌てているときなどは、確認をしっかりできないこともあるので、むしろそういうときこそ、何度も確認をすることが大切です。1呼吸おくのもいいでしょう。
銘柄の間違いというのは少ないとは思いますが、証券コードだけで銘柄を判断している場合には、注意が必要です。会社名の確認は絶対にしなければなりません。
万が一間違って注文を出してしまった場合、もし取り消しが可能であればすぐに取り消しの手続きをするのが無難です。約定をしてしまったら、すぐにでも売ってしまいましょう。もともと、自分の思惑とか違う形の取引をしているのだから、どちらにせよ手放したほうがいいと思います。
IDやパスワードの管理はしっかりと
オンライントレードをする時には、必ずサイトにログインをしなければなりません。ここで必要になるのが、IDとパスワード。口座を開いた段階では、証券会社から与えられたものなので、それを変更する必要があります。基本的には、自分の誕生日や電話番号、住所、それに「1111」などのわかりやすい数字はやめて、自分にしかわからないようなものにするのが鉄則です。
ただし、全く関係のない数字となると、今度は忘れてしまう危険性もあります。そういうときには、メモをしておいてそれをちゃんと保管しておくようにします。あるいは、恋人や子供の誕生日など、自分では忘れることはないけれど、他人にはわからないような数字でもいいかもしれません。
もしIDやパスワードを忘れてしまったら、すぐに証券会社に問い合わせます。ほとんどのネット証券は、電話で問い合わせてもその場では教えてくれずに、数日後に手紙で届きます。ということは、この間、ログインができないので、結果取引もできません。早急な対応が必要とされるときになって、慌てることがないように、日ごろからしっかり管理をしておくとが大切ですね。
短期売買をするトレーダーは、営業日には、毎日のようにログインをするので忘れないと思いますが、長期的な投資を考えている人は特に注意が必要です。ただ、長期的な投資を考えている場合、慌てて買う、売るということも少ないとは思います。でも、いざというときにすばやく対応できるようにしておく必要はあると思います。
白熱しすぎると・・・
オンライントレードは、ひとりでできてしまうというメリットもある反面、それがデメリットになることもあります。特にデイトレードなどの短期売買の場合、いったんトレードが始まってしまうと、なかなかやめることができなかったりすることも。
私自身も経験があるのですが、いったん株を買ってしまうと株価の動きが気になって気になって仕方なくなるのです。気になるのは、当然といえば当然なのですが、いったんログアウトをして違うことをやろうと思っても、やっぱり気になる。他のことが手につかなくなってしまって、結局また株価をチェックしてしまうということになります。
投資をするときには、周りの人への気遣いも忘れずに。
あまりにも白熱してしまう、あるいは気になって仕方なくなって周りが見えなくなったり、家事や育児が疎かになってしまっては、もともこもありません。
なので、投資やトレードは、生活のほんの一部という感覚を持つことが大切です。他にやるべきことがあるのであれば、それを行ったうえで投資(トレード)をするというスタンスが、心理的な面でもとても大切です。
もちろん、専業のトレーダーであればそれはそれでいいとは思いますが、最初の段階からそのようなスタイルをとるのは、考えもの。家庭のこと、家族のことなど、自分の周りの環境を考えて、自分にあった投資(トレード)を心がけましょう。